おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
PHP研究所文芸編集部の副編集長 若林邦秀さんから昨日(2月24日)1冊の本が届きました。
今をときめく早稲田大学第17代野球部監督應武篤良著の『早稲田野球の魂』(應武篤良著、PHP研究所、1,300円+税)でした。
カミさんから應武さんが出たラジオ番組の話を聴き、さらに新聞広告で見、ちょうど買おうと思っていた本でした。
何と若林さんが編集者を務めた本なのです。
会社にいるうちから、昼休みなどを利用して読み始めてしまいました。
読み始めたら止められない。
私は、カミさんと一緒に何度も早稲田の野球を観戦に神宮球場に行っているので、あの選手の、あのシーンの背景に應武監督の思いが込められていたことを知って、「應武監督、ゴメンナサイ」という気持ちになりました。
私は、どちらかというと應武監督の采配に批判的でした。
「アヒルの水かき」という言葉がありますが、アヒルの部分だけ見ていて、水かきの部分を知らないでいたのです。
ちなみに、早稲田の野球観戦に関しては、過去に次の記事を書いています。
2009-04-27 東京六大学野球 早法戦
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20090427
2009-04-30 深キョンは余計なことをしてくれた
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/m/200904
2009-05-05 深キョンのイメージを払って立て直した斎藤投手
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20090505
2010-04-12 東京六大学野球 早・立戦
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20100412
2010-05-29 40数年ぶりの早慶戦 東京6大学野球観戦
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20100529
2010-11-01 早稲田優勝ならず(東京6大学野球早慶戦)
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20101101
2010-11-03 2つの家族 それぞれの喜び
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20101103
この本は、應武監督の水かきの部分がよく伝わってきます。2つほどエピソードを紹介します。
・甲子園の優勝投手として「ハンカチ王子」と言われ、多くの報道陣が押しかける斎藤佑樹投手を見て、「普通の選手」との印象を持ち、練習風景から「ほんとうに甲子園で優勝した投手なのか」(どう見ても投手陣では4番手、5番手の出来)という思いに至り、
「ここは甲子園球場だ! もう1回、熱く投げてみろ!」
「強打者と対戦しているつもりで投げるんだ!」
と2日間で900球を超えるネットスロー(目の前に置いたネットに向かって球を投げること)を行い、斎藤を須田、松下、福井たちに追いつかせ、1年生の斎藤を開幕先発させたこと
・ショートの選手として入部させた大石達也選手(OBの広岡達朗氏からも「すごいショートになるぞ」と太鼓判を押されていた)と寮の風呂で一緒になったとき、高校時代のピッチャーに戻りたいと気持ちを察して、
「おまえ、ピッチャーをやりたいのか?」
「やりたいです」
とのやり取りで即決したこと
(左から應武監督、斎藤投手、大石投手)
早稲田野球のことだけでなく、プロ野球ドラフト指名された選手時代の話、新日鐵君津の監督時代に松中信彦選手(福岡ソフトバンク)、渡辺俊介選手(千葉ロッテ)など一流選手を見出した、「人間應武篤良」の人材育成論とも言うべき絶好著です。
強くお勧めします。
ところで、この本のプロデューサーの若林邦秀さんのことに触れておきます。
若林さんは、好著のプロデューサーで、次のような本は、若林さんが編集されました。
『早稲田野球の魂』と一緒にご注文・ご購読をお勧めします。