アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日から朝の更新に戻します。

「自己変革を妨げる心理」の第2回目は、「コンフォート・ゾーン」です。

「コンフォート・ゾーン」は、「快適ゾーン」とか「安全地帯」とも訳され、自分にとって居心地のよい現在地の状態を言います。

研修やカウンセリングを通じて自分が新たな目標に向かおうとし、さまざまな努力や工夫をするのですが、目標とする場所は理想に見えても、努力や工夫を重ねることに限界を感じ、結局のところ快適・安全な現在地から抜け切らないのです。

快適かつ安全な現在地から抜けるには、「思考」「感情」「行動」の3点を従来パターンから変化を加え続けなければなりません。

こんな例がわかりやすいかもしれません。

365日欠かさずお酒を飲んでいたAさんは、正月を契機に週に2~3日お酒を飲まない節酒を誓ったとします。

まず手始めに正月は1日だけお酒を飲み、2日、3日は休むことを計画したのです。

1月1日は、年の初めだという理由でお酒を飲みます。これは予定どおり。
2日目は、実家に行くため、お酒を断れません。3日は、お客様が来たためまた飲みます。

Aさんにとっては、正月であろうがなかろうが、お酒を飲まないことは、飲むことに比べて相対的に不快 ― 逆に言えば、飲むことは快適 ― なのです。

変革をすることは、必ず不快を伴います。その不快を上回る快を得ない限りコンフォート・ゾーンからは抜け切れません。


<お目休めコーナー> 高輪のプリンス・ホテルの庭にて(2)

 

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