おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(1月12日)の午後は、ヒューマン・ギルドで アドラー心理学ベーシック・コース を開催していました。
参加者数は18名(うち男性3名)。遠くからのご参加は岩手県の方(2名)でした。
私は、オリエンテーションとリレーションづくりの段階であえて、大阪市立桜宮高校の2年男子生徒(17歳)が、所属するバスケットボール部顧問から体罰を受けたことがきっかけとなって翌日(1月23日)に自殺した事件を取り上げ、討議していただきました。
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皆さん、とても熱心でした。
受講生の傾向として(1)ELM勇気づけトレーナーのご紹介の方、(2)私のフェイスブックで友達になっている人、が多かったのが確認できました。
ご紹介の方々に感謝申し上げます。
さて、1987年6月27日発行のヒューマン・ギルドのニュースレターで体罰について書いたものの続編です。
体罰から学ぶもの(続)
私は、体罰に効果がないことを宣言します。
体罰は、第1に子どもを面従腹背させます。
罰する人の前ではいい子になって、罰する人のいないところでは、悪いことをしでかすようになります。
体罰は、第2に子どもの器量を小さくします。
臆病になって、大人の顔色を見て行動するようになります。
体罰は、第3にエスカレートします。
ある体罰を科すと、子どもは以前を上回る悪さをします。すると、体罰は前回よりも重いものになり、その後はイタチゴッコ。際限がなくなります。
体罰は、第4に「勇気づけ」と最も遠いところに位置するものです。
相互尊敬・相互信頼とはほど遠く、子どもを支配し、子どもの依存性を助長するツールでしかありません。
体罰は、第5に伝染します。
体罰の環境の中で育った子どもは問題解決の方法として、暴力を採用するようになります。平和を乱すタネは、体罰の中にも宿っています。
私たち大人は、体罰を容認するいささかの姿勢も示さない良識を保ちたいものです。
私たち教育に従事する者にとって心すべきことは、カラ励ましや賞罰以上に大事な行動を教えること、それも言葉で行動を教えることでなく、行動で行動を教えることかもしれません。
感情豊かな子どもたちには、私たちの予想以上に物事が見えているのです。
体罰を容認する方がいるとして、そんな方はここまで読んでも体罰を認め続けますか?
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