おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月24日)は出社してフルに働きました。
5月22日の オンライン開催アドラー心理学ベーシック・コース平日6日間コースに起きた不祥事 ー 本来送られているべき資料が送られていなかったこと ー を巡っての社内ミーティングを行い、受講者に「ライフスタイルの形成」についてすべての資料を送ると共に、再発防止策を検討しました。
さて、2021年05月22日付けブログ 宮本亜門のひきこもりとがんからの脱却を通じての学び(1)に続いての宮本亜門(演出家)シリーズの2回目です。
当初2回を想定していましたが、あと数回になる可能性があります。
今回は壮絶な体験から始まります。
おやじは宮本家の家宝の日本刀を持ち出して僕に迫ってくる。
普段は優しい人なんだけど、酒を飲むと人間が変わってしまう。
逃げ出した僕がトイレにこもったら、ドア越しにグサッ、グサッと日本刀を突き出してくるではないですか。
おふくろの「やめて!」という叫び声。
僕も怖くなって泣き出しました。
産経新聞【話の肖像画】演出家・宮本亞門(63)(7) いろんな話を医師に、解放された心(2021.5.23)に出ている壮絶な話です。
その亜門少年、「慶応」の付属病院の「精神神経科」の先生に出会い、対人恐怖症的症状と「何をやってもダメだ」という悪循環から解放されていきます。
その先生は、こんな対応をします。
「君の話を聞かせてくれないか。趣味は何だろう?」ってね。
小学生のころから好きだった仏像鑑賞の話を懸命にしました。
月光菩薩がどうだとか、あそこのお寺には何があるとか…。
先生は「面白いねぇ。もっと話してよ」と促します。
僕の話に興味をもってくれたのがうれしくて、ミュージカルの話や学校の話、つらかった過去の経験など、いろんな話をしました。
医師が話を聞いてくれるのがうれしくて、その後1週間、毎日続けて通ううちにこんなことに発展しました。
そのうちに先生だけじゃなくて、インターンの人たちまでたくさん集まってきて、僕の話を面白そうに聞いてくれる。
おそらく、そのころはまだ「ひきこもり」とか、「不登校」といったケースが珍しかったのでしょうね。
話を聞いてもらったことで僕はどんどん解放され、ラクになっていった気がします。
こんなことがキッカケんなって1年近くの「ひきこもり」生活から抜け出し、高校3年生の1学期から学校に復帰することができるようになります。
演劇に「居場所」が見つかったのです。
このところは【話の肖像画】演出家・宮本亞門(63)(8)演劇に「居場所」が見つかった(2021.5.24)をお読みください。
ここで、宮本亜門のひきこもりからの脱却についてアドラー心理学の「ライフスタイルが変わる」という立場からの考察を加えます。
おそらくひきこもりのピークの時は、ライフスタイルの構成要素の自己概念と世界像がこんなふうだったと思われます。
世界像:周囲は敵だ。
自己概念:自分は無力だ。
精神科医が周囲の人たちを巻き込んで亜門少年の話を面白がって聴いてくれているのを知って、周囲の人たちへのものの見方が変わってきます。
さらには、演劇に「居場所」が見つかることによって自分自身の対する受け止め方も変わってきたのです。
昨日(5月24日)21:00から配信のYou Tube「アドラー心理学専門チャンネル」の『性格は変えられる ー「ライフスタイル」を読み解く』(永藤講師)でしっかりと読み解けます。
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