この本を妻が買ってきたものだから、思わず「それ、うちにない？」と言ってしまった。調べたけれど、そちらは『海軍食グルメ物語』。ちょっと違うね。著者も２人くらい増えてるし……。この本の初っ端はレシピがずらり。それから糧食の歴史、ＮＨＫのドラマ『坂の上の雲』などで海軍考証をしている退役海将補・平間氏による秋山真之の食べたカレーの味とか戦後遠洋航海で起きたエピソードなどが紹介されていきます。
「不美人はチヤホヤされていないので、親切にするとたやすく親日派になる。諸君は男芸者となったつもりでパーティーに臨め」
寄港地での艦上昼食会には日本の未来がかかっていると、主席幕僚長の言葉。
その後も歴史上のエピソードとか、明治初期の海軍は何事も西洋に倣えでパン食が続いたばかりに暴動の一歩手前までいったとか、海軍式テーブルマナーとか。出入り業者とのやりとりとかあれこれ、本当に海軍食にまつわるよもやま話本でした。
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