
架空歴史作家のパパ・グライムズが登場する回。
もともと監察宇宙軍内ではトラブルメーカー+悪運で知られていたけれど、海賊騒ぎですっかり民間にまで悪名が轟くようになってしまいました……。
ついに船長資格まで停止させられてしまったグライムズ。しかし、監察宇宙軍はそのグライムズを惑星リベリアの総督に任命してしまう。
無政府主義者によって植民されたリベリアも、今は少数の特権階級が多くの奴隷労働者を使役する専制国家となっており、そのリベリアの大統領を地球議会が派遣する総督が指導するという形式ではあったものの、実質的な権力は地球から派遣された陸軍が掌握しているという歪な権力構造にあった。
グライムズは、奴隷制を廃止させようという前総督が“事故”で死亡した後釜に選ばれたのだが……。
なにか今回はやたら食事が美味そうです。ベーコンエッグ、チリ・ビーフ、ハムサンドに春巻……。ニュー・カントンからの移民が多いので、中華が目立つかな。そして、カントンというだけあって、四つ足で食べない物は机と椅子だけ……という展開が待っています。
【惑星総督グライムズ】【銀河辺境シリーズ13】【A・バートラム・チャンドラー】【加藤直之】【ハヤカワ文庫SF】【リム・ワールド】【ファット・スージー】【サバイバル】【海賊旗】【動く植物】