
人は見たまま本人の言うままの姿ではないと、八頭大の言葉。
米村孝一郎がイラストを描くエイリアン・シリーズにもだいぶ馴染んできました。
個人的にいちばん好きなのは『エイリアン黒死帝国』1作きりの柴田昌弘版。パワフルだけどその気になったら軟弱ボンボンも装える大ちゃんらしさがいちばん出ている気がします。ゆきの危うさはやはり天野喜孝版かな。川原由美子のゆきも好きだけれど、このあたりは本当に好き好きですね。嫁さんは本家・天野版が好きみたい。
緊急発進した自衛隊機が遭遇したのは、天空に浮かぶ巨大な城だった。
機械による探査を受けつけないものの、その大きさは東京都の約20倍。そして目撃者を連れ去る触手の群。人を襲う黄金の蛇。
大はそれが今は無きトレジャーハンター、太宰先蔵が追いかけていた虚空城だと気づくのだが……。
巻半ばにしてまだ虚空城にたどり着かないときは、「また完結編2か?」とドキドキしましたが、テンポ良く世界中を飛び回りつつ、スカッと新書1冊で完結してくれたのが嬉しい。やはりテンポの良さが大事だよね。
そのために、途中退場した女性2人とか結局どうなったか書かれていないのも仕方がない(すごく気になるけど)。魔神国以後のリマもそうだけれど、大とゆき以外のキャラは重要そうでもサラッと退場して音沙汰なしというパターンが多く、ヤキモキさせられますね。ローレンス・シュミットとか名雲秘書みたいに、間を置いて再登場してくれるといいけれども。
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