「宝の地図を手に入れて、宝島へ船出しないようでは、男がすたる」
水島啓輔の言葉。
丼の中から携帯電話が消えたのはなぜ? 万華鏡だらけの部屋に隠されたものとは?
『美波の事件簿』の前日譚の第2弾にして、水島のじいちゃんがまだ元気だった頃の探偵物語。
日常の謎系の短編集。まだ中学生の美波と高校生の修矢は互いに面識が(ほとんど)なく、水島のじいちゃんを共通項としてそれぞれがそれぞれの謎に挑むわけですが、美波の親友・直海の江戸っ子ぶりとか、かのこの一癖も二癖もあるお嬢さまぶりとか、先の人間関係が見えているだけに愉しくもあり悲しくもあり。
巻末にはライトノベルの世界に本格ミステリを取り入れようとして果たしきれなかった、太田忠司の回顧に始まる解説文。結局、編集者もキャラ重視でトリックなんかどうでも良かった……という話。これも一読の価値あり。
【鏡の迷宮、白い蝶】【美波の事件簿】【谷原秋桜子】【ミギー】【万華鏡】【猫】
水島啓輔の言葉。
丼の中から携帯電話が消えたのはなぜ? 万華鏡だらけの部屋に隠されたものとは?
『美波の事件簿』の前日譚の第2弾にして、水島のじいちゃんがまだ元気だった頃の探偵物語。
日常の謎系の短編集。まだ中学生の美波と高校生の修矢は互いに面識が(ほとんど)なく、水島のじいちゃんを共通項としてそれぞれがそれぞれの謎に挑むわけですが、美波の親友・直海の江戸っ子ぶりとか、かのこの一癖も二癖もあるお嬢さまぶりとか、先の人間関係が見えているだけに愉しくもあり悲しくもあり。
巻末にはライトノベルの世界に本格ミステリを取り入れようとして果たしきれなかった、太田忠司の回顧に始まる解説文。結局、編集者もキャラ重視でトリックなんかどうでも良かった……という話。これも一読の価値あり。
【鏡の迷宮、白い蝶】【美波の事件簿】【谷原秋桜子】【ミギー】【万華鏡】【猫】