
書林社文芸局第二文芸部、編集十傑集が1人にして担当編集者・柊鈴菜の言葉。
強盗に殺され、犬となって甦った読書狂の春海和人と、ドSな執筆狂の秋山忍との共同生活はそれなりにうまく続いている。なにかといえばハサミで切り刻まれそうになる毎日だが、好き放題に本を読める環境から逃げ出すという発想が和人にはないからだ。
だが、最近このあたりで通り魔が出没しているとの噂に、秋山忍は退治しに行くと言って和人を連れて出かけるのだが、その前に立ち塞がったのは和人の妹・春海円香だった……。
編集者としては有能でもドMで妄想癖のある柊女史に、兄の死に巨大包丁を振りまわして狂乱する妹と、おかしな人が一気に2倍。主役2人が常識人に見えてしまう新キャラ登場で、読者的にはちょっとダメージが大きすぎます。前作は、和人と忍の会話のキャッチボールが愉しかっただけに、そこにさらに言葉の通じないキャラが2人同時参入は辛いけど、伏線の構成的に仕方がないか。それにしても、妹、怪人すぎ!
兄妹の絆、作家の誇り、読者の矜恃、編集者の使命、そんなものを熱く問いかける愛書家バトル小説。
【犬とハサミは使いよう】【更伊俊介】【鍋島テツヒロ】【ミステリ系不条理コメディ】【カレ1】【スランプ】【絶対にやるなよ!】【ぬか喜び】【超時空世紀オーガス】【ロマンシング サ・ガ】【MMORPGクロスゲート】【超人機メタルダー】【名探偵コナン】【絶壁系ヒロイン】