付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「NOVA4」 編:大森望

2011-05-26 | その他SF(スコシフシギとかも)
 大森望によって編纂されている、日本作家によるSF中短編集ももう4冊目。
 収録作品は全9編。
 京極夏彦の「最后の祖父」は、昔の小松左京とか筒井康隆の短編集に混じっても違和感のない作品。
 北野勇作はあいかわらず投げっぱなしの不条理。こういうすっきりしないのは趣味ではない。
 斉藤直子の「ドリフター」は幽霊もの。コミックで読みたい気がします。
 森深紅「マッドサイエンティストへの手紙」はマッドサイエンティストでロボットでウサギで、情報でしか個人の存在が認識されない社会でのミステリ。
 林譲治は10万の吸血鬼が移民として住み着いている東京でのポリスストーリー。
 山田正紀の「バットランド」は、認知症の老詐欺師がブラックホール消滅事件に巻き込まれる話。
 竹本健治と最果タヒは共に寓話的作品。ここは趣味で評価の分かれるところ。
 自分としては森深紅と斉藤直子を読めたので、この本は満足!といったところ。

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コメント
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