付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ソードアート・オンライン10」 川原礫

2012-07-21 | VRMMO・ゲーム世界
「もし、何らかの事故でバックアップが解凍されて動き出したら、多分わたしたちは互いを消滅させるために戦わざるを得ないでしょう」
 人工知能のユイの言葉。
 知性とはユニーク(唯一にして無二)でなくてはいけないのか。黄金戦争は不可避ということなのでしょうか。

 一命を取り留めたはずのキリトだが、その身体は行方不明となってしまう。
 アスナたちは懸命にその足取りを追い、ついにラースへと辿り着くのだが……。

 アニメ版の放送も始まったSAOの10冊目です。書籍版の売れ行きもなかなかいいよと近所の本屋さんの報告。
 ただ、今まで長くても1エピソード2冊で終わっていましたが、今回はまだまだ終わりません。シリーズが続くにつれ、作者が書きたいことを片っ端から入れるようになって話が膨らみすぎて収拾がつかなくなったり中身が薄くなったり……と、これまで他の作者のシリーズもので見てきているので不安はかなりありました。でも、WEB公開時の評価ではベストエピソードだったという人工知能の人格とか権利ネタなので、これからの展開に期待。けれども、最後の6頁に登場しただけの傍付き練士キャラ2人を中心に見開きでカラーイラストとは……。

 日米関係における兵器の使い勝手の悪さについては、自分が実際に見聞きした範囲では菊岡さんの主旨には賛同せざるをえませんが、そのリアルの現実とデジタル世界での現実の間にどう着地点を見いだすのか、期待して続きを待ちたいと思います。

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コメント
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