8編のファンタジー小説を集めた、アンソロジー『Story Seller』の番外編。
妖怪譚とか恐怖話があったかと思うと、森見氏が四畳半王国秘話をぐだぐだと綴ったりとバリエーションに富んだ1冊。
かわいらしいタイトルの畠中恵「太郎君、東へ」は板東太郎をめぐってゲンコツが乱れ飛ぶ話。
仁木英之の「雷のお届けもの」は雷神の世界に生きることになった少年の友情と成長の物語で、僕僕先生のスピンオフ作品。
「四畳半世界放浪記」はいつもの通り、森見登美彦があれこれつぶやいてます。作品と言うよりはメイキングに近いかも。
堀川アサコの「暗いバス」は、深夜の循環バスで乗り合わせた乗客が語るイヤな話。ストーリーとしてはオーソドックスだけれど、構成の妙がポイント。
遠田潤子の「水鏡の虜」は山椒大夫異聞。背徳的な雰囲気の作品だと思いました。救いがないのはいかんよ。
紫野貴李の「哭く戦艦」は船魂話。戦艦三笠をめぐるミステリー。これがいちばん好きかな。
学校に救う奇妙な生き物スミス氏と生徒の交流の顛末を描いた石野晶「スミス氏の箱庭」。
そして宇月原晴明の「赫夜島」は平将門が挑む竹取物語の謎という、異色の伝奇バトル。
【Fantasy Seller】【新潮社ファンタジーセラー編集部】【新潮文庫】
妖怪譚とか恐怖話があったかと思うと、森見氏が四畳半王国秘話をぐだぐだと綴ったりとバリエーションに富んだ1冊。
かわいらしいタイトルの畠中恵「太郎君、東へ」は板東太郎をめぐってゲンコツが乱れ飛ぶ話。
仁木英之の「雷のお届けもの」は雷神の世界に生きることになった少年の友情と成長の物語で、僕僕先生のスピンオフ作品。
「四畳半世界放浪記」はいつもの通り、森見登美彦があれこれつぶやいてます。作品と言うよりはメイキングに近いかも。
堀川アサコの「暗いバス」は、深夜の循環バスで乗り合わせた乗客が語るイヤな話。ストーリーとしてはオーソドックスだけれど、構成の妙がポイント。
遠田潤子の「水鏡の虜」は山椒大夫異聞。背徳的な雰囲気の作品だと思いました。救いがないのはいかんよ。
紫野貴李の「哭く戦艦」は船魂話。戦艦三笠をめぐるミステリー。これがいちばん好きかな。
学校に救う奇妙な生き物スミス氏と生徒の交流の顛末を描いた石野晶「スミス氏の箱庭」。
そして宇月原晴明の「赫夜島」は平将門が挑む竹取物語の謎という、異色の伝奇バトル。
【Fantasy Seller】【新潮社ファンタジーセラー編集部】【新潮文庫】