付け焼き刃の覚え書き

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「アホウドリの糞でできた国」 古田靖

2014-11-13 | 伝記・ノンフィクション
 ナウル共和国は島の面積が21平方キロメートルという、太平洋の赤道付近の小さな島国。その国土の大半がアホウドリの糞が堆積してできた燐鉱石でできていて、燐鉱石は化学肥料や火薬の原料であることから、掘って売ったらそのまま利益。
 太平洋戦争後に独立して以来、国民は働かないでも暮らしていける国になったことで(一部で)有名。税金を払うどころか、教育費や医療費が無料な上に、逆に国から家や生活費を支給されるのですから、“なまけもの国家”になるのも当然です。
 ところが掘ったら無くなるのも当たり前で、島まるごと鉱脈みたいなものだった鉱石も枯渇する日が来ますが、今さら働くこともできず……という顛末を描いた本。単行本から文庫版発行までの9年の間の変化についても加筆されました。
 ナウル共和国と連絡が途絶!ってニュースが流れたのは何年前だったかな。とにかく「不動産や株式投資で挽回しようとした素人が海千山千にもてあそばれた」「難民ビジネスに失敗」「ペーパーカンパニーと脱税天国で荒稼ぎしようとして世界主要国から一斉に絞められた」等々、ライトノベルでときどき見かけるチート能力と現代知識で貧しい領地を大改革!……という話の逆張りの連続なのです。

【アホウドリの糞でできた国】【古田靖】【寄藤文平】【アスペクト文庫】【リン鉱石】【グアノ法】
コメント
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