「異世界に来てまで女子高生らしさなんて保ってられないですよ」
その世界では人間の版図は小さな1国に留まっており、それも風前の灯火だった。国王以下重鎮は誰一人戦場から戻らず、王都を竜人族の大軍団に包囲され陥落寸前だったのだ。そこで、王族の最後の生き残りである王女エクレアは、ついに異世界から勇者を召喚する禁断の魔術に手を出してしまったのだが、呼び出されたのは着の身着のままの現代日本の高校生兄妹だった。
だが、宗也とみぐの兄妹はこの逆境を好機と喜んだ。
現実世界に居場所のなかった2人には、この敵包囲下に孤立した状況こそ、願ってもない世界だったのだ……。
冒頭から末期戦が始まる異世界ファンタジー。ミリオタJK妹というけれど、ミリオタなのは兄貴の方であって、妹は単なるワンマン・アーミーだよね? スターリングラードのような戦場を縦横無尽に走り回る女子高生は、まさに水を得た魚。
末端の戦術的勝利が全体の勝敗に結びつかないというのは常識で、1人の英雄が戦場の片隅で常勝不敗を誇っていても戦争に負けてしまうのはよくある話。それで勝ってしまうと話に説得力とかリアリティがなくなってしまうのだけれど、この話では実戦派ミリオタ妹の戦術的勝利を、頭脳派ミリオタ兄が戦略的勝利に結びつけるという役割分担ができてますが、これ、意外に目新しい気がします。妹は肉体労働、兄は頭脳労働。これでいただくものは同じでございます……って。
あとは、キャラクター的に潤いが欲しいかなあ。ヘタにコメディリリーフが登場しても浮くばかりだろうけれど、癒やしがないよね。脇を固めるキャラあたりに、もう1枚か2枚か剥けるのが出てくると、もっと面白くなるかと思います。
【ミリオタJK妹!~異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します】【内田弘樹】【野崎つばた】【GA文庫】【異世界軍事ファンタジー】【クロスボウ】【爆薬】【地下坑道】【補給線】【武装JK】
その世界では人間の版図は小さな1国に留まっており、それも風前の灯火だった。国王以下重鎮は誰一人戦場から戻らず、王都を竜人族の大軍団に包囲され陥落寸前だったのだ。そこで、王族の最後の生き残りである王女エクレアは、ついに異世界から勇者を召喚する禁断の魔術に手を出してしまったのだが、呼び出されたのは着の身着のままの現代日本の高校生兄妹だった。
だが、宗也とみぐの兄妹はこの逆境を好機と喜んだ。
現実世界に居場所のなかった2人には、この敵包囲下に孤立した状況こそ、願ってもない世界だったのだ……。
冒頭から末期戦が始まる異世界ファンタジー。ミリオタJK妹というけれど、ミリオタなのは兄貴の方であって、妹は単なるワンマン・アーミーだよね? スターリングラードのような戦場を縦横無尽に走り回る女子高生は、まさに水を得た魚。
末端の戦術的勝利が全体の勝敗に結びつかないというのは常識で、1人の英雄が戦場の片隅で常勝不敗を誇っていても戦争に負けてしまうのはよくある話。それで勝ってしまうと話に説得力とかリアリティがなくなってしまうのだけれど、この話では実戦派ミリオタ妹の戦術的勝利を、頭脳派ミリオタ兄が戦略的勝利に結びつけるという役割分担ができてますが、これ、意外に目新しい気がします。妹は肉体労働、兄は頭脳労働。これでいただくものは同じでございます……って。
あとは、キャラクター的に潤いが欲しいかなあ。ヘタにコメディリリーフが登場しても浮くばかりだろうけれど、癒やしがないよね。脇を固めるキャラあたりに、もう1枚か2枚か剥けるのが出てくると、もっと面白くなるかと思います。
【ミリオタJK妹!~異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します】【内田弘樹】【野崎つばた】【GA文庫】【異世界軍事ファンタジー】【クロスボウ】【爆薬】【地下坑道】【補給線】【武装JK】