「カレーの辛さへの挑戦は、ある程度のところで止めるべきでしょう。辛いだけで美味しくなければカレーではありません」冬の間に五の村に滞在することになった村長の子供たちがトラブルを起こした。
五の村の子供たちが村長の子供たちのことを知らなかったのが直接の原因だけれど、結局は村長が大樹の村に引きこもってばかりで偉そうにしていないのが原因なのだ。
しかし、天使族の補佐長ルインシアは、村長は思うがままに行動すれば良いのだと断言した。「あるがままに振る舞うのが強者の振る舞いなのです」と。村長が常識を学ぶのではない、周囲が村長を学ぶのだ……。
収穫祭から長い冬を経て春の訪れを告げるパレードまで、四季折々の農家の平穏な日々が紡がれていくだけのスローライフ・ファンタジー。主人公以外が波瀾万丈右往左往なのはいつもの通り。
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