「これまでの数千年間に、都合6回地球は狙われた」
突如地球に飛来した謎の宇宙船に襲撃された世界各国は地球連合軍を結成。南極に拠点を築き、ガイゼル将軍を総統として侵略者に立ち向かうこととなった。しかし、そのガイゼル総統が暗殺され、その犯人とされた副官、鮫島豪は小さなカプセルで宇宙へと追放された。事実上の死刑である。
だが、死を目前とした前に現れた漆黒の宇宙船は、地球を襲った宇宙船団と戦い、彼を回収した。
その宇宙船は母星を失った幾つもの宇宙文明が寄り集まり、流浪の民として何千何万年と宇宙を彷徨う船団のものだった。船団は他文明の栄えている星への侵略は禁忌だが、グタン星人はその禁を破って地球に手を出したのだという。
鮫島はその宇宙船を引き継ぎ、宇宙海賊船シャークとして地球を救うことを誓う……。
鮫島とかガイゼル総統とか、どう聞いても悪役のネーミングですね。宇宙海賊船といいつつ、海賊仕事はしてませんし。
石津嵐がソノラマ文庫初期を飾った『宇宙戦艦ヤマト』から始まる宇宙冒険ものの3作目で、中盤までの展開はほぼ同じ。侵略を受けた地球が、総力を挙げて立ち向かおうとするけど失敗し、倉庫入りしていた戦艦で宇宙の彼方に旅出すのか、拾われた宇宙船で反撃するかの違いくらい。こちらは集団劇ではなく、追放された男と少女から怪物まで変身する宇宙船の人工頭脳の2人組のアクションもの。この作品は、キャプテン・シャークシリーズとして『宇宙の放浪者』『宇宙の孤星』と続き、後に角川文庫から復刊されることになります。いかにも70年代ジュブナイル。
イラストはアニメーターでアニメ制作会社アートランドの創業者でもある石黒昇。でも絵柄は当時のジュブナイルというか小説挿絵の重く暗い感じのものです。
【宇宙海賊船シャーク】【キャプテン・シャークシリーズ1】【石津嵐】【石黒昇】【ソノラマ文庫】【角川文庫】
突如地球に飛来した謎の宇宙船に襲撃された世界各国は地球連合軍を結成。南極に拠点を築き、ガイゼル将軍を総統として侵略者に立ち向かうこととなった。しかし、そのガイゼル総統が暗殺され、その犯人とされた副官、鮫島豪は小さなカプセルで宇宙へと追放された。事実上の死刑である。
だが、死を目前とした前に現れた漆黒の宇宙船は、地球を襲った宇宙船団と戦い、彼を回収した。
その宇宙船は母星を失った幾つもの宇宙文明が寄り集まり、流浪の民として何千何万年と宇宙を彷徨う船団のものだった。船団は他文明の栄えている星への侵略は禁忌だが、グタン星人はその禁を破って地球に手を出したのだという。
鮫島はその宇宙船を引き継ぎ、宇宙海賊船シャークとして地球を救うことを誓う……。
鮫島とかガイゼル総統とか、どう聞いても悪役のネーミングですね。宇宙海賊船といいつつ、海賊仕事はしてませんし。
石津嵐がソノラマ文庫初期を飾った『宇宙戦艦ヤマト』から始まる宇宙冒険ものの3作目で、中盤までの展開はほぼ同じ。侵略を受けた地球が、総力を挙げて立ち向かおうとするけど失敗し、倉庫入りしていた戦艦で宇宙の彼方に旅出すのか、拾われた宇宙船で反撃するかの違いくらい。こちらは集団劇ではなく、追放された男と少女から怪物まで変身する宇宙船の人工頭脳の2人組のアクションもの。この作品は、キャプテン・シャークシリーズとして『宇宙の放浪者』『宇宙の孤星』と続き、後に角川文庫から復刊されることになります。いかにも70年代ジュブナイル。
イラストはアニメーターでアニメ制作会社アートランドの創業者でもある石黒昇。でも絵柄は当時のジュブナイルというか小説挿絵の重く暗い感じのものです。
【宇宙海賊船シャーク】【キャプテン・シャークシリーズ1】【石津嵐】【石黒昇】【ソノラマ文庫】【角川文庫】