「死体は役に立ちません。尻ぬぐい役は、生かしておかなければ意味がない」家を危険にさらす者は身内といえども内々に処分されるものだけど、簡単に殺すほど鳳蝶は優しくない。
鳳蝶はレグルスたちと仲良く暮らしているし、領地経営も順調で菊乃井少女歌劇団「ラ・ピュセル」の評判も上々だが、その陰では神々のご機嫌取りにも忙しいし、鳳蝶に横やりを入れようとする両親への対応にも気を抜けない。
父親から祝いにかこつけて贈られてきた品は、案の定、館の結界ではねられた。つまり呪いの品だったのだ。しかも、デミリッチ憑きである……。
ほんわかスローライフもののようでいながら、領主の座争奪戦はきっちりやります……というか、おとなしくしていないで邪魔ばかりする両親は、しっかり葬ってあげましょうという５巻。貴族の日々は生やさしいものではないのだ。
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