付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ブルバスター01」 原作:中尾浩之

2021-06-19 | 巨大ロボット

 波止工業はロボットで龍眼島に出現した巨大害獣を駆除するのが業務。メーカーの蟹江技研から出向が決まった沖野鉄郎は、幼いころからロボットに憧れていたので夢のような出来事に思えたが現実は厳しい。
 社屋は今にもつぶれそうだし、ミサイル一発撃つのにも費用対効果で判断しないといけないし、さらには地元の土建業者と競合すると勘違いされてあれやこれやと妨害工作が仕掛けられてしまう……。

 北九州市沖合の島を舞台に、採算第一で正体不明の怪物に挑む、ビジネス小説風ロボットもの。巻末の各種明細や見積もりが泣かせます。
 アニメ関係のスタッフが集結しての作品なので、なにかのノベライズかと思ったら2017年にスタートした同人プロジェクト「ブルバスター」の原作小説という位置づけだそうです。そのせいか、書誌データに原作者名はあっても著者名がなく、書籍の奥付でやっと確認。アニメ化、実写化めざして頑張ろうということで、書籍が2冊、設定資料やグッズなどまでは出ていますし、イベントも開催していますが、現時点ではここまで。(2021/06/19)

 2023年10月放送予定。(2023/09/20)

【ブルバスター 01】【中尾浩之】【窪之内英策】【海老原誠二】【小美野雅彦】【NC帝國】【出雲重機】【高島雄哉】【カドカワ】【エンターブレイン】【経済的に正しいロボットヒーロー物語】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「異世界帰りのパラディンは、最強の除霊師となる2」 Y.A

2021-06-19 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
「どんな生き物も、他の生き物を食べずに生きてはいけぬ。それは生き物の業であり、神はそれを認めているからこそ、こうやってこの世には様々な生き物が生息している」
 赤竜神はそう語る。

 戸高不動産の後始末を引き受け、安倍一族の不手際を尻ぬぐいし、そうした除霊で広瀬裕は何億何十億と稼ぐが、彼が自由に使えるお金は月に1万2千円だけだ。高校生のうちはそれで十分、成人したら好きに使えと菅木議員は言うが、なんとなく納得できない……。

 稼いでいるのに貧乏暇無しという不思議。
 この話を代表するヴィランというか厄介者の戸高高志が、この巻より本格的に登場。こういう、行動力があって失敗しても反省しないポジティブなバカを描くのは巧いですね。

【異世界帰りのパラディンは、最強の除霊師となる2】【Y.A】【緒方剛志】【MFブックス】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする