「村長が悩むことはない。思うままに動けばよいのだ。それで問題となったのなら、周りの者が少し多く働くだけだ」門番竜ドライムは村長をそう諭した。
プギャル伯爵がシャシャートの街で行方不明になったという、ヨウコ宛ての手紙をタイミング悪くヒラク村長が読んでしまった。ヨウコは娘のヒトエと入浴中なので、ならば手の空いている自分が探しに行こうか……と出かけようとすると「どこを攻めるのですか？」と随伴する者がぞろぞろ増え、子供たちまで国墜としだと血気にはやって決起しようとしてしまう……。
世にスローライフを謳った作品は数多けれど、主人公が本当にスローライフしているものは少なくて、この巻は主人公がスローライフ状態にないと周囲が恐慌に陥るというのを再確認する回。ヒラクは冗談だと思ってるけど、みんな本気。やっぱりのんびり畑仕事してるのがいちばん平和なのだ。
今回は村長の出陣から村の冬ごもりあたりまで。村長代理のキャラ作りもあるコン。子供の数も増え、第一世代の子供たちはしっかり成長しています。一部、不安な方向に走ってますけど。
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