付け焼き刃の覚え書き

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「一夢庵風流記」 隆慶一郎

2023-12-23 | 時代・歴史・武侠小説
 戦国時代末期、前田家の跡取りとして養子に迎え入れられながら、叔父の利家が家督を継いだことで慶次郎は前田家というしがらみから解き放たれた。
 彼は死ぬも生きるも運まかせと朱柄の槍を振り回して単騎で戦場に斬り込む無類のいくさ人であり、茶の湯を好む当代一流の風流人でもあったが、なによりも「天下のかぶき者」として知られていた。世に彼を縛るものは何もない……。

 乱世を風に舞う花びらのように、美しくも自由奔放に生きた前田慶次郎の一代記。
 少年ジャンプでの原哲夫のコミカライズで一気に名前が広がり、この集英社文庫も表紙イラストは原哲夫です。カッコいいよね。でも、Amazonで検索すると、コミック『花の慶次』か新潮文庫版しかかかってこないので、グーグル検索にかけないと見つかりません。この小説だかコミックがきっかけとなったのか、戦国転生ものでは何かと便利に使われるキャラクターです。オールマイティー札。出世欲はなさそうなのに文武両道。興味の赴くままに風のごとくの流浪雲。なので、戦国もので主人公の隣に置きやすいのですね。

【一夢庵風流記】【隆慶一郎】【原哲夫】【集英社文庫】
コメント
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