「人を気遣うとは人に関心を持つ事なのだ。人に関心を持つ者だけが人を纏める力を持つ。そして人を纏められる者だけが大きくなれるのだ」
児玉元良は相国が周囲の者に気遣えることは重要なことなのだと、今ひとつ理解していなかった息子・小次郎を叱責する。
ついに朽木基綱は九州平定に動き出した。動かす兵は15万。龍造寺でさえ、その1/3も動員できないだろう。基綱はこれを最期に龍造寺も大友も潰す覚悟だ。
彼は既にその目を日本統一の先に向けている。重税が続いて経済が崩壊しつつあり、国が倒れようとしている明が、交易でその銀を吸い上げている日本に矛先を向ける可能性。あるいは明が亡びるのに乗じて極東進出を画策する南蛮勢力が、その足がかりとして日本に攻め寄せる可能性。いずれも十分にあり得る話であった……。
物語の中心は、九州平定で主に龍造寺との最終決戦と、それに加わった毛利家中の思惑から戦後始末まで。それから徳川のその後とか、初陣したい子供たちの話とか、あちこちで検討される婚姻外交のあれこれ等々。表紙の基綱像がまさに魔王みたいです。
【淡海乃海 水面が揺れる時 十五~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【幸せ】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【戦国サバイバル小説】【小説家になろう】【日本水軍】
児玉元良は相国が周囲の者に気遣えることは重要なことなのだと、今ひとつ理解していなかった息子・小次郎を叱責する。
ついに朽木基綱は九州平定に動き出した。動かす兵は15万。龍造寺でさえ、その1/3も動員できないだろう。基綱はこれを最期に龍造寺も大友も潰す覚悟だ。
彼は既にその目を日本統一の先に向けている。重税が続いて経済が崩壊しつつあり、国が倒れようとしている明が、交易でその銀を吸い上げている日本に矛先を向ける可能性。あるいは明が亡びるのに乗じて極東進出を画策する南蛮勢力が、その足がかりとして日本に攻め寄せる可能性。いずれも十分にあり得る話であった……。
物語の中心は、九州平定で主に龍造寺との最終決戦と、それに加わった毛利家中の思惑から戦後始末まで。それから徳川のその後とか、初陣したい子供たちの話とか、あちこちで検討される婚姻外交のあれこれ等々。表紙の基綱像がまさに魔王みたいです。
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