「アラモ砦を思い出すんだ」
ナチス親衛隊の捕虜となってノストロモ基地に拘束されたマックレディは、ヴォルフ大佐から密林に棲み着いている生物の駆除への協力を依頼された。しかし、それは生きた生物の体内でしか繁殖できない致死性細菌を確保するためだった。
完成した細菌兵器は打ち上げ台のロケット爆撃機、シルヴァーバードに搭載され、今まさにパイロットとしてハンナ・ライチュが乗り込もうとしていたのだが……。
とりあえず上巻の雰囲気ままに下巻は突っ走ります。まさに動物学者版インディー・ジョーンズ。エピローグ後に「真偽の確認」という一節があって、登場した人物や事件やアイテム等について「これは真実」「これはモデルがいる」等あれこれ書き綴っているのだけれど、ここらがむしろ本編より面白いかも。ハンナ・ライチュあたり、本編でのさらっとした描写より、こちらの略伝の方がスリリングです。
「科学と歴史とアクション」の融合が売りで、主人公のマックレディ大尉とこの話で行動を共にすることになる動物行動学者ヤンニのコンビは「The R. J. MacCready Novels」として既刊3作が刊行されていますが、残り2作は未訳。大プリニウスの書とイエティが絡むチベット編「The Himalayan Codex」、地中海の孤島を舞台にファティマの預言書が事件を巻き起こす「The Darwin Strain」とか、ちょっと面白そうじゃありませんか? シリーズの推薦文をジェームス・キャメロンが書いているので、映像化の話が出たらワンチャンあるかも。
ただ、満州の731部隊から送り込まれた日本人研究者、キモノに木製のサンダルはやめて欲しかったなー。日本人への認識は60年代の『007は二度死ぬ』とか『素晴らしきヒコーキ野郎』あたりから変わってないのかしら?
【地獄の門(下)】【ビル・シャット&J・R・フィンチ】【坂野公一】【竹書房文庫】【アメリカ軍×ナチス&日本軍×吸血蝙蝠】【チュパカブラ】【神経伝達物質】【731部隊】【ハンナ・ライチュ】【オイゲン・ゼンガー】【デスモドゥス・ドラクラエ】【ヴァンデリア・キローサ】【内部共生生物】【レオニダス飛行中隊】【コルスン包囲戦】
ナチス親衛隊の捕虜となってノストロモ基地に拘束されたマックレディは、ヴォルフ大佐から密林に棲み着いている生物の駆除への協力を依頼された。しかし、それは生きた生物の体内でしか繁殖できない致死性細菌を確保するためだった。
完成した細菌兵器は打ち上げ台のロケット爆撃機、シルヴァーバードに搭載され、今まさにパイロットとしてハンナ・ライチュが乗り込もうとしていたのだが……。
とりあえず上巻の雰囲気ままに下巻は突っ走ります。まさに動物学者版インディー・ジョーンズ。エピローグ後に「真偽の確認」という一節があって、登場した人物や事件やアイテム等について「これは真実」「これはモデルがいる」等あれこれ書き綴っているのだけれど、ここらがむしろ本編より面白いかも。ハンナ・ライチュあたり、本編でのさらっとした描写より、こちらの略伝の方がスリリングです。
「科学と歴史とアクション」の融合が売りで、主人公のマックレディ大尉とこの話で行動を共にすることになる動物行動学者ヤンニのコンビは「The R. J. MacCready Novels」として既刊3作が刊行されていますが、残り2作は未訳。大プリニウスの書とイエティが絡むチベット編「The Himalayan Codex」、地中海の孤島を舞台にファティマの預言書が事件を巻き起こす「The Darwin Strain」とか、ちょっと面白そうじゃありませんか? シリーズの推薦文をジェームス・キャメロンが書いているので、映像化の話が出たらワンチャンあるかも。
ただ、満州の731部隊から送り込まれた日本人研究者、キモノに木製のサンダルはやめて欲しかったなー。日本人への認識は60年代の『007は二度死ぬ』とか『素晴らしきヒコーキ野郎』あたりから変わってないのかしら?
【地獄の門(下)】【ビル・シャット&J・R・フィンチ】【坂野公一】【竹書房文庫】【アメリカ軍×ナチス&日本軍×吸血蝙蝠】【チュパカブラ】【神経伝達物質】【731部隊】【ハンナ・ライチュ】【オイゲン・ゼンガー】【デスモドゥス・ドラクラエ】【ヴァンデリア・キローサ】【内部共生生物】【レオニダス飛行中隊】【コルスン包囲戦】