付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「水晶の王者」 遊演体

2007-11-28 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 1984年にツクダホビーから発売された『ローズ・トゥ・ロード』(以下『RtoL』」)といえば、門倉直人デザインによる国産TRPGの先駆けにして国産ファンタジーRPGの古典。
 この世界観をベースに読者参加型ゲームにしたのが『水晶の王者』。製作は遊演体で、担当は「ネットゲーム'88」のマサ小泉シナリオや「蓬莱学園の冒険!」でラブクラフトシナリオを担当した小泉雅也。
 読者参加型ゲームというのはそれ以前にもあったけれど、雑誌の販促企画であり、読者が雑誌に挟み込まれているハガキや申込用紙にゲームの行動を書き込んで投稿し、それによって物語が進むタイプのゲーム。もちろん雑誌購読料以外は無料だし、それに対して参加者は何百何千人となりますから、処理は普通の有料型PBMと比べると大雑把で没率も高いですけれど、誰もたいして気にしてませんでした。
 ちょうどファミコンに続くさまざまなゲーム機械が世に送り出されていた時代であり、これはその1つ、PCエンジンのゲームを紹介する雑誌「マル勝PCエンジン」に連載されていました。だから「ネットゲーム'88」終盤から「蓬莱学園の冒険!」にかけての時代、ぼくの周囲はみんな……1人で2冊も3冊も「マル勝PCエンジン」を買ってましたし、その大半はPCエンジン本体を持ってすらいませんでした。雑誌は売れたけれど、PCエンジンの普及には貢献してなかったかも。

【水晶の王者】【遊演体】【小泉雅也】【中村博文】【ユルセルーム】【読者参加企画】
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