付け焼き刃の覚え書き

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「淡海乃海 水面が揺れる時 十六」 イスラーフィール

2024-04-15 | 戦国転生・歴史改変
「母上が俺を怖がるのは叡山を焼いたからでも一向一揆を根切りにしたからでもない。それ以前からだ。俺が子どもらしくない、自分のことは思えない。そのことに怯えていた」
 朽木基綱は元服した息子の滋綱が、あまりに自分に似過ぎていると忠告する。

 1587年、朽木家は九州再征を果たし、西日本から抵抗勢力を完全に排除した。残すは関東・奥州のみとなったのが、そんなおりに琉球よりの使者が親書を携えてきた。日本に服属するという内容だが、問題は宛先が帝ではなく相国である基綱ということだ。その扱いに朝廷は揺れ動くのだが、基綱にとってはどちらでも良いことだった。
 琉球は位置的に明との交易の中継点であるだけではなく、スペインやポルトガルなど西欧諸国が日本への侵略を画策する際の拠点ともなる位置にある。実際、既に支援者であった大友の没落で切支丹が苦境に立たされている現状を打開するため、宣教師たちが拠点のマニラから軍船を呼び寄せようとしているらしい。日本統一の前であれ後であれ、琉球を支配下に組み込むのは基綱にとっては決定事項であった……。

 各勢力関係図とか人物紹介はあるけれど、そろそろ家系図が必要かも。子や孫や養子が増えました。
 歴史改変戦国絵巻『淡海乃海』も16巻到達。九州平定もほぼ終わり、奥州に向けて謀を巡らせているけれど、アジア情勢も予断を許しません。子どもたちの独り立ちも始まりました。
 物語として、どこで区切りを付けるのか、どこまで突っ走るのかワクワクしながら待ち続けています。

【淡海乃海 水面が揺れる時 十六~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【兄弟】【関白解任】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【弱肉強食の世を描く戦国サバイバル小説】【小説家になろう】
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