付け焼き刃の覚え書き

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「帝国を継ぐ者」 ウィリアム・C・ディーツ

2007-11-28 | 宇宙・スペースオペラ
 宇宙の賞金稼ぎ、ギャラクティック・バウンティの第2弾。

 急逝した地球帝国の皇帝が後継者に指名していたサンダー皇子は2年前から行方不明。3ヶ月以内に皇子を見つけなければ、もう1人の継承者であるクローディア皇女が皇帝の座につくことになるのだが、野心家の王女が帝位に就けばイル・ローン帝国との戦争は必至。
 そこで開戦は避けたい地球帝国軍情報部がマッケイドに皇子の捜索を依頼するが、それはクローディア皇女の知るところとなり、無数の刺客がマッケイドに襲いかかることになる。
 果たして戦争回避はかなうのか!?

 ……って、絶対表紙絵のお姉ちゃんがヒロインで、彼女を帝位につけるための奮闘劇だと思いましたよ。でも敵役……というか悪役。情け容赦がなかったりします。だまされた?
 舞台は二転三転し、さまざまな登場人物が入れ替り立ち替り登場するなど、展開はかなりスピーディー。その分、キャラクター造形は型どおりだけれど、文句を言うのは筋違い。ハードボイルドのスペオペに何を期待してんだいっ!?ってところでしょう。主人公はタフな二枚目。悪いヤツはひたすら悪く、権力を持っていて、ちょっと頭が悪い。それでいいじゃないか。
 とにかく勢いで読む1冊。最近、あれこれうだうだ幕間の長い作品ばかり読んでいたので、ホッとしているところです。

【帝国を継ぐ者】【ウィリアム・C・ディーツ】【ハードボイルド】【地球帝国】【帝位継承】【殺しのライセンス】

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