付け焼き刃の覚え書き

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「百華後宮鬼譚」 霜月りつ

2021-03-20 | ミステリー・推理小説
 甜花は本好きな少女で、後宮に下働きとして潜り込んだのも亡き祖父の蔵書を後宮の図書宮に入れたい、後宮の本が読みたいから。そしてなんとか後宮に潜り込めたのは良いけれど、なぜか第九夫人、陽湖妃の付き人に命じられてしまう。
 そんな彼女にはあまり人には言えない、鬼霊を視る才が生まれつきあったのだが、この後宮でも鬼霊を視てしまったことから事件に巻き込まれてしまう……。

 後宮で権力争いやらなにやらを起因して起きる事件がメインで、小物から大物まであやかしが登場して、皇帝と付き人との因縁みたいなものがあるという話で、この話なら大企業が舞台でも通用しそうなんだけれど、書籍情報の「主な対象年齢・学年」が「高校・一般・シニア」というあたりが面白いです。読者層がシームレスなんですね。後宮ものだからシニアも狙えるということかな。

【百華後宮鬼譚:目立たず騒がず愛されず、下働きの娘は後宮の図書宮を目指す】【霜月りつ】【しのとうこ】【ポプラ文庫ピュアフル】【謎解き×あやかし】【中華風後宮ファンタジー小説】
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