悪事から足を洗うことに決めたスリ師の戸並健次が最後の仕事に選んだのは、紀州一の大富豪、日本一の山林地主である柳川家の当主とし子刀自の誘拐だった。ムショ仲間の正義と平太と協力し見事誘拐に成功した3人だったが、誘拐された82歳の老婦人は身代金が5000万円と聞くと激怒した。安すぎる、ふざけるな、身代金はきりよく100億や! ビタ一文負からんで……。
「ラーメン単位で考えるからあかんのや。もっとでかいもん単位で考えたらどうや。たとえばロッキードのトライスターや」
そんな言葉で刀自は誘拐犯たちを説得したらしい。どうしても必要だからと身代金5000万円で誘拐を計画した男たちに、身代金は100億円にしなければ価値はない。100億といってもE2Cの1機がやっとの金額で何が出来るのだと。
創元推理文庫の70周年記念のマンガ家による描き下ろしカバーバージョンが出ていたので購入。これで4冊目かな。
この作品最大のミステリは、何故誘拐された大富豪のパワフルお婆ちゃんが誘拐犯の手助けをしたのか?なんですね。
【大誘拐】【天藤真】 【藤田和日郎】【創元推理文庫】【営利誘拐】【生前贈与】【雑損失】【相続】
「ラーメン単位で考えるからあかんのや。もっとでかいもん単位で考えたらどうや。たとえばロッキードのトライスターや」
そんな言葉で刀自は誘拐犯たちを説得したらしい。どうしても必要だからと身代金5000万円で誘拐を計画した男たちに、身代金は100億円にしなければ価値はない。100億といってもE2Cの1機がやっとの金額で何が出来るのだと。
創元推理文庫の70周年記念のマンガ家による描き下ろしカバーバージョンが出ていたので購入。これで4冊目かな。
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