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特別会計剰余金(埋蔵金)

2009-08-04 09:35:48 | Weblog
財務省は國の特別会計の2008年度決算概要を発表しました。
特別会計については兎角評判が悪く、本家では粗末なメシで我慢しているのに、 間借り人は
ステーキ等贅沢な食事をして居ると、かって揶揄した政治家が居ました。
我が国の財政法では國の会計は一般会計と特別会計にすると有ります。
ご存じ一般会計は2008年度で84兆円でした。
これに対し特別会計は21の特別会計で残額が、388兆円なろうと言う巨額な金額です。
一般会計は、税収等が社会福祉費。公共事業費とか防衛費、地方交付金等に支出されます。
特別会計は一般会計とは別に、國の特別の「経理」特定の「事業」特定の資金を
「運用」する場合とか、特定の「歳入」を特定の「歳出」に充てる場合等、法律により
設置される特別の会計の事です。謂わば國の「ヘソクリ」です。
2001年は特別会計は37も有って残額が390兆円余りもありました。
今は21会計で388兆円と可成り整理されて居ますが、まだまだ無駄な特別会計
は有りそうですが、強力な官僚王国を突き崩す事が出来ず改革は遅々として進みま
せん。
この特別会計からは毎年剰余金が生じます。
一番多い特別会計は国債整理基金の16兆5千億円。外国為替資金3兆円余り。
財政投融資2兆円余り、このうち当面使用方法が無いものが所謂「霞が関埋蔵金」と言われるものです。
08年度は前年比で14兆円減少したが28兆5千億円です。
なお、このうち一般会計に組み入れられたのは2兆4千億円余りで後は各省庁が
特別会計のやり繰りや積立金。翌年度繰り越しを予定しています。
政府は少なくとも10兆円は一般会計の政策実行に振り向けたい意向です。
民主党はこの特別会計そのものを解体し新しい財政体制を構築したい意向ですが
果たして上手く行くでしょうか?
取り敢えず「霞が関埋蔵金」の一般会計での活用には大いに賛成です。
ただ消費税率引き上げ反対の言い訳として利用されるのはどうも頂けません。
確かにこの特別会計は国民に國の財政を判りずらくして居る事間違いありません。