日々好日

さて今日のニュースは

ドロ縄のインフルエンザ対策

2009-08-26 08:19:19 | Weblog
激化する選挙戦を横目に政府は今爆発的流行が予測される新型インフルエンザ対策
に大童(おおわらわ)です。
新型インフルエンザはご存じの様に豚と鳥を仲介した新型ウイルスとして世界中を
震撼させました。
我が国も水際作戦の臨戦態勢で臨みましたが、それは無理な話で一人二人と感染者
が入国しやがて人から人に感染が始まり、現在は5000名を越す感染者と三名の
死亡者を出しています。
この新型インフルエンザは思ったより弱毒性で、若者に感染者が集中し、中には
発熱せず感染源となって人にうつす傾向が見られました。
ただ若者でも喘息や糖尿等持病の人には致命的打撃を与え生死に関わる事態も起きてきました。
また特効薬のタミフル等も効いたり効かなかったりで特異性が際だって居ます。
今世界の170ケ国を越える國で17万人を越す感染者と約1500名の死者が出て、
一向に鎮静化の兆しは見えません。
我が国では全国的流行の目安になる定点医療機関の発生割合が1・0と定められて
居ますが、先般これを上回った事が確認され俄に対応が慌ただしくなって来た。
日本ではワクチンの準備が間に合わない事が判りました。
いささかドロ縄的でオソマツな感じが拭えません。
大体来年春までに感染者の数は5300万人と推定されます。
日本人の二人に一人は感染すると言う予測です。
妊婦。幼児。糖尿喘息等持病の人。高齢者。医療関係者。治安やライフラインに関わる人。
重症予測者を優先するか?それとも感染拡大予防を優先するか?
これらの接種順位も未だ決まっていません。
何よりも日本で製造可能のワクチンは1300~1700万人分と言う。
後の3600万人分はどうしようと言うのだろうか?
政府は是を外国から購入する事を発表しました。
これに対しWHOは買い占めに批判的で、カネに物を言わせて何処まで買い占めが出来るか、
その場合国際的非難の的になる恐れも出てきました。
日本では外国の新薬承認は厳しい臨床試験(治験)が科せられて居ますが今回は
特別に薬事法上「特例承認」の超法規的処置を初めて適用する事を示唆しました。
しかし是に対し果たして薬害は発生しないのか少し心配です。
また爆発的流行に備え医療機関の整備を図る事としました。
そのため医療機関の申請で、重症者患者入院の病床増設や院内感染防止対策費等を
半分國が負担する。
國はその必要費用を10年度予算の概算要求に盛り込む事方針だと言う。
これはみな新型インフレエンザウイルスが変身して強毒化を予測しての対策と思われます。
何か先走りで大騒ぎのきらいが見られますが、「備えあれば憂いなし」とか言います、
今はこれが無用な備えと笑い話になる事を祈るのみです。
しかしワクチン接種の優先順位は早く決めて貰いたいものです。
その間われわれ庶民はマスク着用。ウガイや手洗いでせいぜい身を守る事に努め
ましょう。