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憲法について

2009-08-24 09:46:33 | Weblog
憲法とは本来国家権力から国民の権利や自由を保障し守る為に制定された國の最高
法規と言われています。
日本国憲法はご存じの様に日本の敗戦で連合軍の被占領国となり、連合軍最高司令長官
マッカーサー元帥の下で新しい憲法が作られ発布されました。
この憲法の一番の特色は憲法第9条の戦争放棄不戦の誓いで、そして主権在民を 
うたった点にあります。
是まで国家権力の思うまま動かされた居た国民は初めて國を動かす権利を獲得しま
した。
又国民の基本的人権を保障し、個人の尊重。生命自由及び幸福追求の権利は公共の
福祉に反しない限り尊重される事を約束しました。
又法の下では、国民は平等で人種。信条。性別。社会的身分等で差別されない事を保障した。
思想。良心。信教。表現の自由。居住や職業選択の自由。学問の自由。等が保障
されました。
また国民は健康で文化的最低の生活を営む権利も持ちました。
そして教育を受ける権利と義務。勤労の権利と義務。納税の義務等が規定された。
その他国民の基本的定めが規定してある憲法であるが、是は不変であると同時に
時代の流れにあった改正が求められます。
処が我が国では憲法改正はタブーで口にする者は国賊扱いにされて来ました。
急変する世情に合わせた憲法の改正は大半の国民が認めて居る処ですが、
残念ながらその改正手続きすら有りませんでした。
二年前阿倍政権時代大騒動してやっと「国民投票法」が制定されましたが、殆ど
無視され、一向に動き出す気配は有りません。
改正問題を討議する両院の「憲法審査会」の設置さえ未だなく、施行三年後の
来年5月以降、法案提出予定まで、後1年を切っています。
しかし各党とも避けて居るのか際だった動きは見られません。
特に今夏の衆院選で当然国民に表明すべき各党は皆ダンマリです。
憲法改正問題は國の将来や国民の基本的問題を取り決める最大事項である筈です 
今は年金問題財源問題等目の先の事が争点となっています。
勿論憲法改正等持ち出せば、落選間違いなしの状況ではやむを得ない事なのか?
今改正で問題化して居るのが、安全保障問題で集団的自衛権を一番とする自民党と
護憲を逆手に絶対反対の社民党や共産党です。
改正の理由は認めながら消極的な公明党や民主党。
特に民主党は党内事情もあって立場は微妙です。
今回の選挙結果では、政権交代も囁かれ、この憲法改正がどうなって行くか先行き
不透明です。
憲法改正は何も戦争放棄条項の改正だけではありません。
国民の権利義務の条項をどう変えていくかの問題も有ります。
憲法改正は国会議員や憲法審査会が改正案を作成し、憲法審査会の過半数の賛成 
で国会に提出されます。
本会議で3分の2の賛成で可決され国民に「発議」として示され国民投票が行われます。
国民の3分の2の賛成で初めて憲法改正されます。
國の基本的取り決めの変更ですので、是ほどの高いハードルを越えなければ改正
出来ない取り決めになっています。
これは現状ではほとんど不可能にちかいのではないでしょうか?
これが一方では憲法改正の動きを封じ込めて居ると見てもよいのではないか。
国民の大半が憲法改正を望みながら手も足も出ない状態は何時まで続くのか?
恐らく民主党の天下になればこれらは皆封印されてしまうのでないでしょうか?
社民党、共産党の願い通り、憲法改正は永遠に来ないのでしょうか?