参院複数選挙区二人擁立に異論続出？

参院選の陣頭に立って指揮を執る小沢民主党幹事長は参院選で改選数２以上の選挙区には
民主党候補者を２名擁立する事にして京都や静岡で具体的に人選を行った。

まず京都では衆院現職から参院に鞍替えさせての二人目の選定です。
これには民主党京都府連と党本部との選定争いの結果小沢幹事長が強引に決定したものと
言われて居ます。

また静岡では静岡県連が２名擁立に危機感を抱き二人目候補者を見送る方針に決めて居たが
是を小沢幹事長が強引に決定したと言う。

京都の場合は府連が押す候補者が無視された事に不満を募らせて居るとか。

静岡では小沢体制の支持母体である連合の静岡支部が、小沢幹事長辞任がセットなら２名
擁立を承認すると明らかに反旗を翻しました。

連合静岡支部の言い分は今回民主党支持率下落の原因は小沢幹事長を取り巻く政治とカネの
問題である。

その本人が責任を取らずに参院選を指図するのは筋が通らないとの見解です。

恐らくこの考え方は何処の民主党県連でも感じて居る事で、大きなうねりになる可能性が
有ります。

先の生方副幹事長の小沢体制への痛烈な批判に見られる党内では、強権発動する小沢体制
への不満が相当溜まって居る様に感じます。

しかし本人も民主党もその事には一部の人を除き知らぬ振りをして押し通して居ます。
これは何時爆発してもおかしくない状況です。

鳩山政権は国民新党や社民党と本来は意見を異にする政党と連立を組み爆弾を懐に持って
居ます。

一方完全に民主党を掌握した小沢体制に対し、その力を頼みながらも不満をふくらませて
居る党内事情を抱え全く、危機的立場に立たされて居ます。

この状態で夏の参院選で目算通り改選議席１２０のうち６０議席以上獲得が可能か？
非常に難しい状況の様です。

複数選挙区で２名擁立した場合それが裏目に出たら、それこそ小沢幹事長の辞任ぐらいでは
済みそうにありません。

絶対多数当選を目指し２名擁立を目指すにはそれ相当の目算があっての事でプロの計算でしょう。

私達が口を挟む立場でないが何か危うさを感じてなりません。

イチかバチかの決戦はまだ後の事だと思えてなりません。