米政府は米国産牛肉輸入制限撤廃要求か

現在米国産牛肉について、日本政府は生後２０ケ月以下の特定危険部位を除いた牛肉のみ、
輸入を許可して居ます。

戦後日本の牛肉の輸入は大半を米国産に依存していました。

ご存じ８０年代ＢＳＥ問題で、米国産牛肉には危険性があるとの事で輸入禁止を行い
豪州産牛肉等に切り替えました。

その後米政府の再三の申し入れの結果日本は生後２０ケ月以下の特定危険部位を除いた
牛肉に限り輸入再開を致しました。

処が米国から来る牛肉の中には特定危険部位が混入されたものが是までに１２件もあって、
申し合わせ事項が一向に守られて居ないので大変危険だとの認識があります。

特定危険部位とはＢＳＥの原因になりやすい、脳・脊髄や骨の部分の事を言います。

処が米国は日本の輸入制限はアンフエアで米国の牛肉の安全性は国際機関のお墨付きだ。
日本の輸入制限で日本国民は安い美味しい肉が食べられないし米国も１０００億円以上の
損失を蒙って居ると言う主張を変えません。

今回米政府はオバマ大統領の命を受け農務長官を訪日させて米国産牛肉輸入制限撤廃を
交渉すると言う。

少なくとも現在、生後２０ケ月以内を、せめて生後３０ケ月未満に制限緩和を要求して来
るのではと言われて居ます。

何で今頃と言う疑問が湧くが、オバマ大統領は演説の中で米国の輸出を現在の２倍に増やす
事を約束しました。

又日本を特定して米国産牛肉の制限撤廃に近く特使を派遣し交渉させる事を約束しました。

今年の１１月には米国で中間選挙が行われます。

そこで畜産が盛んな米国中南部州等で、民主党有利に闘いをとの計算が働いたものと言われてます。

日本は普天間基地移転の問題でにっちもさっちも行かない糞詰まり状態です。
この普天間問題と牛肉輸入制限解除の問題が交換条件になる恐れも出てきました。

下々で言う「魚心あれば水心あり」と言う相手の弱みにつけ込むやり方です。

韓国は米国の外圧に負けたばかりに、時の韓国政府は国民から見放され支持率が７０%から１０%に
激減して大騒動が発生しました。

日本の民主政権はよもやその様な事は無いと信じて居ますが、普天間問題とは切り離し
国民の食の安全に配意して交渉に臨んで貰いたいと思います。

日本人中国で死刑執行される

かねて麻薬密輸入罪で死刑判決が確定して居た日本人が中国で死刑が執行されたと報じられました。

是を聞いて複雑な気持ちになった方は多かったと思います。

薬物犯罪は重大な犯罪と位置づける中国。ええ加減な取り締まりで野放し状態の何処かの國
と違い厳罰で臨む中国、それにしても死刑とは厳しいです。

其れを知りながら敢えてカネのため手を染めた浅はかな日本人、全く恥じ晒しだと憤る人。
悪い奴を野放しの何処かの國と違い見せしめに死刑執行して呉れたと中国に賛辞を送る人。
大量の麻薬を日本に流入させる犯罪者を中国が処罰して呉れた事を感謝する人。

同じ同胞が中国に捕まり何ら手を打たなかった日本政府を責める人等様々な人が居るでしょう。

中国政府は更に別の３人の日本人死刑囚に対しても週内に刑を執行する構えだと言う。

それに比べて日本の警察は完全になめられ、中国人犯罪集団「蛇頭」等に悪の限りを許して
居ると言われても仕方ない状況です。

また喩え逮捕出来ても外交重視の政府では、せいぜい身柄引き渡か国外退去が関の山です。

中国側にも色々言い分が有るらしい。

中国の麻薬等使用者は１３０万人と言われ年間薬物の摘発は２７万件もあり中国人の死刑
執行もそれにつれて増加して居ます。

日本政府は再三に亘り死刑執行の猶予を要請したが、日本人だけ特別待遇はオカシイ同等に
「死刑にすべし」との声が高く、中国が「法治国家」である事を国内外に誇示する必要性
で行われたとも言う説があるとか。

又日本は国連の人権委員会から死刑廃止の勧告を受けて居るにも関わらず事前通告もせずに
絞首刑を執行して居る状況であるので、国際的にも糾弾出来ない立場にあります。

中国は日本をねらい打ちとの非難を気にしつつも、日本への大量の麻薬流入阻止協力に
感謝されこそ中国非難は的外れで、あくまで麻薬取り締まりには厳罰で臨む事を言明した。

日本政府も今回の中国政府に対し遺憾の意を表しつつも、国民に盲動を慎む様コメントを
出した様です。
複雑な中国関係と麻薬撲滅と言う問題。死刑廃止の問題。反日感情。反中国感情等が入り
乱れ仲々一言では片づけられない複雑な問題の様です。