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普天間基地移設問題5月決着に赤信号

2010-04-11 09:57:39 | Weblog
あれだけ鳩山首相がハッキリと5月決着を言明しましたが、残された時間も少なくなって
来ましたが未だ解決の目途も立たず、かえって混迷の度を深めた感がしてなりません。

党首会談では私に腹案があると言明し、もし約束が守れなかったら責任を取るとハッキリと
宣言したと国民は解釈しました。

処が肝心の腹案は民主党政権の首脳部さえ余り判らないものらしく、一向に明らかにしません。

先日政府が纏めた新移設案を日米実務者協議会で協議する様にルース駐日大使に提示した処
実現不可能。受け入れ地元との合意がない。移設実現期限が明記されてない等の理由で
即座に実務協議入りは時期尚早と拒否されました。

岡田外務相は大変ショックを受けたらしいが、実務者協議会ばかりが解決法ではないと、
強がりを言って居るようです。

この実務者協議会は日本側は外務・防衛担当の審議官クラスを当て、米国もドノバン国防
筆頭副次官補。シーファー国防次官補代理と相当の実務者の協議になる予定でした。

一体どの様な移設案だったのか判らないが大体の推理は出来そうで想定内の提示では
なかったかと思われます。

今まで普天間基地移設については、日米合意の名護市のキャンプシュワブ沿岸を埋め立て 
V字型の二本の滑走路を建設すると言うのが自民党が言う最良の案です。
これは米政府も合意案を即実施して貰いたい強固な主張です。

これに対し沖縄県議会等は民主党が約束した県外・国外移設実施。県内移設反対の全会一致
の決議をして反対を強めて居ます。

また連立を組む社民党も国外のグアム・サイパン・テニアン等移設に拘り、もし駄目なら、
北九州飛行場へ持ってきたらとの案を出して居ます。

これに対し同じ連立を組む国民新党は嘉手納基地に普天間基地を統合する案と併せて、  
キャンプシュワブ陸上部に滑走路を造り移設してはどうかと提案しています。

是に対し鳩山首相や官房長官が、日替わりで様々な案を提示してきます。

一部を鹿児島県徳之島に持って来たらどうか?
勝連半島うるま市沖の津堅島まで埋め立てそこに移設してはどうか?
キャンプシュワブ陸上部分に短いヘリバットを造り一部を持って来たらどうか?
果ては普天間基地の一部を県外に移転しつつ10年掛けて勝連半島沖に纏めて移転させる
2段階移転案はどうか?

いっその事どうせ米政府は普天間基地を規模縮小させても手放さないのなら、存続させてはどうか?
是は米政府が頑固に主張するもので、今回の移設問題は國の国防体制の一環として普天間
縮小海兵隊グアム移転の費用を日本に出させる為に、基地縮小、騒音対策、墜落危険回避等
の理由をつけて米国から申し入れられもので、何も日本のために計画くされたものではない
事を改めて確認するべきではないか?

米政府はあれだけの普天間基地を縮小こそすれ、そうやすやすと手放す事は毛頭ない様で
そのあたり、日本政府の考え方が、甘いのではないかと思われてなりません。

これに日本の国防やアジアや世界平和維持の米国防衛体制がからみ、さらには日米同盟等
まで絡み抜き差しならぬまでになってしまいました。

日米不平等条約の日米安保体制でズルズルと米政府に引きずり込まれる日本。
何処まで憲法不戦の宣言をタテに抵抗出来るか?

それが又国際世界で一人前の國として何時まで認められるか?

普天間基地移設は奥深い問題を抱え5月までに即決出来る様な問題とは思えなくなりました。