日々好日

さて今日のニュースは

憲法記念日と集団的自衛権

2010-05-03 08:14:06 | Weblog
日本国憲法が公布されて今日が63年目です。

年号は違えども22年5月3日です。

日本国憲法はGHQの管理の許に出来上がった憲法ではあるが「国民主権」「平和主義」
「基本的人権の尊重」の三つの柱で出来上がった立派な理想的憲法である。

処が日本を取り巻く世界の情勢の変化でこの理想的憲法が日本国を縛る結果となり、
色々問題が発生し、改憲の動きが出て来ました。

阿部内閣時代に改憲手続き法とも言える国民投票法が施行され直ぐにでも動き出すかに
見えたが、改憲問題は他の重要案件の影に隠れてしまいました。

改憲論者の一番の狙いは憲法9条の戦争放棄と戦力不保持明記の条項です。

これについては「どろぼうと戸締まり」問題を挙げこれまで幾たびか論じられて来ました。
日本はこれまで個別的自衛権を歴代内閣が苦しい憲法解釈を行い、一応認めて居ります。

明らかに軍隊と言える自衛隊も有し、国防費も5兆円近くを捻出して居ます。

これも厳密に言えば憲法違反の疑いがないとは言えません。

処が日本が世界の一員である以上、同盟国への武力攻撃を傍観出来ない立場に置かれつつ
あります。

ここで集団的自衛権をどうするかの問題が起きて来ました。

日本政府は国際法上集団的自衛権は有するので世界の一員として最小限度で協力すると言う
ぎりぎりの解釈で自衛隊の国外派遣や紛争国の平和活動への協力等を行って居ます。

処が米国等は日本を同盟国として防衛体制の一翼を担う事を迫る様になって来ました。

また日本は米軍に軍事基地を提供し経費の負担を行い日本の国防を支援して貰って居ます。

是はあくまで米国の世界的戦略の一環であって何も日本だけの為ではないが、現実問題
としては米国の核の傘の許庇護されて居る事になります。

すでにMD戦略では米軍の指揮下に組み入れられ日本の選択の道はなくなって居ます。

戦争はないに越した事はないが、現在の世界状況はそんな甘いものではない。

中国や北朝鮮からの猛威は厳しいものになりつつ有ります。

韓国やロシアとの領有権問題等を抱え今後国際的紛糾に発展する要因を持って居ます。

歴史を紐どけば、平和ボケで国防を疎かにしたばかり、亡国の憂き身を見た例は沢山有ります。

何も軍国主義の復活を願う積もりはないが、最低限の軍備だけはすべき事ではないか?

だが、同盟国が攻撃されても、日本は憲法の規定で動けないと言う理屈が通用するか?

一方世界の一員を理由に、国民が戦争にずるずる引き込まれる事はないか?

そこで戦争に引きずり込まれず、日本の体面を保てる方法は果たしてないのか?

今日は憲法記念日です、簡単に改憲反対と叫ぶだけでなく何が一番国民にとって何が
ベターなのか考えるよい機会だと思います。