日々好日

さて今日のニュースは

世界株安円高

2010-05-07 22:27:30 | Weblog
ギリシァの経済不安がEUに広がり更にギリシャでは2日続いて暴動が続きました。

ギリシャ不安は世界中に波及し米国市場は一時1000ドルも急落是に連動し東京市場も
600円下げたばかりと言うのに今日また300円も下げてしまいました。

アジアの各市場もこれに伴いジリジリと下げて居ます。

日本はその上円高ユーロー安の往復ビンタを喰ってしまいました。

一時はドルに対し87円まで円高を記録したが91円台で落ち着きました。
また円に対しユーロー安が進み一時110円を記録したが117円台で落ち着いて居る。

NYの急落は人為的事故でトレーダーがケタ間違いのウリを出した事によるものと言われて
居ます。

あわやリーマンショクの二の舞かと思わせました。

欧米と取引があるパナソニックはユーロー安1円で11億円。東芝は30億円の損失が出る
とも言われ日本経済に大打撃を与えます。

現在この株安ユーロー安はギリシャ一国で収束するのか?
それともEUに拡大して行くのか?
それとも世界中に波及するのか?

今の処先行きは不透明との事です。

しかしこの前の様な米国発の金融危機までには発展しないだろうと予測されます。

折角日本の経済も先行きが明るくなったと言うのに、是でまた回復が遅れそうです。

原子力発電もんじゅ14年振り再開

2010-05-07 08:43:38 | Weblog
日本原子力研究開発機構はナトリュム漏れで運転中止の「もんじゅ」を14年ぶりに再開
しました。

もんじゅは夢の高速増殖炉として注目され資源の少ない日本に最適として導入された
原子力発電炉です。

現在の社会生活は電気がなくては成り立ちません。

日本の電力事情は大体石炭25%。LNG25%。原子力30%。石油10%強。水力0・7%
となっています。

処が地球温暖化問題でCO2排出が厳しくなり世の流れは原発依存に傾きます。

因みに1KW/当たりのCO2排出量は石炭975g。石油742g。LNP608g。
原発22g。水力11gでCO2排出量は水力についで原発が少ない。

また1KW/H当たりコストは水力13・6円。石油10・2円。石炭6・5円。
LNG発電6・4円。原発5・9円で一番安上がりです。

ただ原発は設備が巨額な事と、米国スマイル島やロシアのチエルノブイリ大惨事事故があり
日本では核アレルギーで原子力発電は徹底的に嫌われて居ます。

しかし今や世界の消費電力の57%は原子力発電に頼って居ます。

日本もご多分に漏れず消費電力の3割は原子力発電に依存しています。

世界の原発炉は30ケ国の438基で米国103基。仏59基。日53基。露33基。
韓26基。独18基等があります。

日本は東海。敦賀。女川原。柏崎。美浜。玄海。川内原発等で6000万KWを発電して
居ます。

原子力発電所は核分裂反応を起こす核燃料と、核分裂を起こさせる原子炉と、そこから
取り出した熱湯を利用して発電させる発電設備で構成されます。

核分裂起こす核燃料はウラン235とプルトニューム239がありますが、プルトニューム
は大変資源が少なく手に入り難い核燃料です。

また原子炉は核分裂を制御する減速材の種類で黒煙や重水型、軽水型に区分されますが、
現在は軽水の原子炉が主流で軽水炉も利用方法で沸騰型と加圧型に別れ日本は両方とも
共存して居ます。

現在関西電力が発電の53%。九州電力52%。東京電力45%を原子力発電に依存しています。

いかに我々の生活に原子力発電が関わっているのか判ります。

処が原子力発電所建設計画は住民の反対で次々と潰されて行きます。

宮崎にの串間原発。下関豊川原発計画等ですが、現在建設中の原発設備もあります。
マグロの名所青森の大間原子力発電所です。

増加する電力需要と迫られるCO2削減問題や費用効果の問題、原子力発電に対する恐怖等
で日本の電力発電問題は揺れて居ます。

そんな中注目されたのが高速増殖炉を利用しての発電方法です。

高速増殖炉とは本来核分裂が起き難いウラン238に中性子を当てて核分裂を起こさせて、
プルトニューム239を取り出し増殖させる事が出来ます。

取り出されたプルトニューム239で半永久的に発電が可能と言う夢の原子力発電炉です。

ただ是にもデメリットがあります。
まず建設費が高い事。冷却材のナトリュウムが空気に触れ火災が起きやすい事。
今回のもんじゅの運転休止の大きな理由に挙げられます。

それにプルトニュームと取り出しの設備が現在日本になく遠くフランスに依頼しなくては
ならずコストが高くつく事等が挙げられます。

ウラン資源が少ない日本にとっては、この高速増殖炉は将に夢の原子力発電炉です。

そう言った意味でも今回の「もんじゅ」14年ぶりの再開は喜ばしいものです。

しかし原子力発電は常に危険と隣り合わせです。

運営に当たっては細心の注意を払い、もし事故発生したら速やかに情報を公開して、適切
な処置をとって貰いたい。

確かに自分の近くにこの様な設備が建設されると心配になり反対する気持ちは判るが、
現実問題として電力の大半は原子力発電に依存して居る事を理解すべきではなかろうか?