民主党役員会で小沢氏招致岡田幹事長一任

紛糾が予想された民主党役員会は問題先送りの形で玉虫色の決着となった。

多寡が小沢民主党元代表を衆院政治倫理審査会に招致する党内議決すら
決まらなかった。

一応窮余の策として岡田幹事長一任を取り付けはしたが、これは党分裂の
危機を懸念しての善後策で、まずは先送りした格好です。

今後は岡田幹事長が小沢氏に国会招致に応ずる様に説得する事になるらしいが
是は誰が見ても無理な話しだ。

小沢派グループが脱小沢の急先鋒の岡田幹事長の説得に応じる訳が無く全く
混迷を招くのみではないでしょうか。

これに勢い付いたのが自民党を始め野党の面々です。

攻める道具は有り余る程ある。

この際一気に辞任させ解散総選挙で再び政権を取り戻したいと虎視淡々です。

役員会は岡田幹事長対民主党の参院議員総員との対決みたいな様相で最終的には
輿石参院議員会長の取りなしでどうにか幹事長一任を取り付けました。

今回の紛争劇でも菅首相の顔は全く見えず影に隠れてしまった感じです。

全てを岡田幹事長に任せていますのでとか、民主党代表者選で小沢氏が呼ばれれば
何処へでも行くと明言したから必ずそうされる事を信じますとか綺麗事ばかり並べ
明確な決着を下さないのはいつもの通りですがこれでは党内は纏まりません。

野党と内々で小沢氏国会招致を約束した岡田幹事長は役員会の多数決で議決したい
目論見であったらしいが参院議員の予想外の抵抗で断念した節が見られます。

絶対的多数を占める小沢支持グループ。小沢氏離党を突きつけて党を分裂させる愚は
避けたい執行部。

されど国民に自浄能力を示し民主党の延命のためにも是非小沢氏国会招致は避けて
通れない問題となって来ました。

これから民主党の内紛劇はどうなるのでしょうか。

小沢氏支持グループが決着を求めて開催の動きがある民主党両院議員総会は
果たして開かれるのか？

しかし確実に国民の支持は民主党から離れつつある事は明白です。

最早菅政権の存続の問題だけではなくなって来つつある事を民主党議員は肝に
に銘じる必要があるのでは・・・