日々好日

さて今日のニュースは

民主党政治主導是正か?

2010-12-29 08:39:41 | Weblog
是まで民主党は政治から徹底して官僚の影を取り除く事に腐心して来た。

所謂政治主導と言われるもので、官僚の国会答弁の禁止、事務次官会議の
廃止・政府各会議から官僚排除等強硬に推進して来ました。

処がこのやり方は言い面も有るがあらゆる所で破綻を来して来た。

行政府は政治家だけで動かせるものでは無い事は誰でも判る事です。

其れを敢えてした民主党はある意味ではエライと思います。

処が菅内閣に交代してから官と政府の間が微妙に変化して来ました。

今回仙谷官房長官が「政務三役会議」に事務次官や官房長等の出席
陪席を指示しました。

事務次官や官房長を排除して意志疎通が図られないのは大変問題だ、
今後は事務次官や官房長も出来るだけ出席する様にとの趣旨通達です。

仙谷政務次官は政治主導とは政務次官と官僚が役割分担して一丸と
なって取り組む事だと断言し次官等事務方が政務三役に情報を提供
や政策提案をして欲しいと要請した。

もっともな事です。

ただ此までは政治家が官僚に「おんぶにだっこ」で「良きに取り計らえ」
とまるで官僚のロボットとなって居た事が問題でした。

民主党政権になって政務三役会議は各府庁の最高意志決定機関として
大変重要な役割を果たしています。

政務三役会議とは閣僚と副大臣それに数名の政務官から構成される
会議でその省庁の意志決定を握っています。

是が良い方に作用されれば良いのですが、事務方なしで決定暴走する
事が頻発していました。

これは事務方の下調べや周りとの調整交渉にいささか手抜かりが
有った様で後で修正と言う無様な醜態を何回が繰り返して居ます。

ただ、有能な事務方を使いこなせる政務三役かが問題です。

既に官僚の事務方には今の菅政権をナメテかかり言う事を聞かない
官僚も出て来たやに聞きます。

また官僚の熟練した手管にかかりすっかり省益の先兵にされた政務
三役や大臣がいるやに聞きます。

これでは折角国民が期待した政治主導も空念仏に終わる恐れがある。

国民のため有能な官僚を使いこなす事は政務三役として大変重要な事
です。

それだけに政務三役や大臣任命に当たっては政治の力関係等で決める
是までのやり方は即刻止めて頂きたいものです。