日々好日

さて今日のニュースは

国会で福島原発は人災と政府・東電指弾

2012-07-06 06:38:18 | Weblog
起きてしまった事はどうしようも無いが、国会の原発事故調査委員会
が今回の原発事故は自然災害でなく明らかに人災との報告書を、衆参
両院議長に提出しました。

報告書は640ページにも上がる膨大なものですが、政府・東電の事故
対策の甘さや対応の不備を厳しく指弾する内容だそうです。

独立性と透明性に欠ける経産省原子力安全・保全院は東電の言う儘に
なったと表現して居ます。

事故のあった福島第1原発は地震・津波に耐えられない脆弱なもので
あったと推定され、リスクは東電で事前に認識されて居て想定外では
ないと断定しています。

今更言っても何にもならないが、罪のぬすり合いには役立ちそうですね。

原発側は恐らく大きな地震や津波に対しては危惧感を抱いて居た事は
は確かです。

しかし今までその様な地震・津波は近年来た事がなく舐めてかかって居た
事は確かです。

政府も事故が起きた時確かな情報が伝わらず、右往左往し事の重大さの
判断を誤ってしまいました。

米国の素早い対応も拒否し自国で何とか対応出来ると甘い判断した事が
命取りとなって被害は取り返しのつかないように拡大してしまいました。

事故が起きて始めて原発事故に対応する安全対策が出来てなかった事を
思い知らされ、対策は後手後手に回り更に被害を拡大してしまいました。

今だからどうにでも云える事ですが、如何に原発事業がいい加減なもので
あったか明らかです。

しかし此を糾弾する国会にその資格があるか?と言う点もあります。

産業界政府が一体になって国策として我が国を救う救世主は原発しか
ない事を、承認して強力に推進して来たの一体何処の誰ですか?

それは我々が選んだ国会議員先生方達です。

地球に優しい発電方法で安くて安全に大量に電力を得られるのは原発
しかないとし、将来は原発100基体制を承認・推進して来たのは他
ならぬ、国会議員の面々です。

資源の乏しい我が国にとって、最適の発電方式と言って居たのが、今回
の原発事故発生で手の平を返す様に糾弾する側に廻る。

何も糾弾する事が悪いと言って居るのではないが、此を推進して来た
自民党が一緒になって糾弾するのがどうも頭にくるだけ。

原発に完全な安全基準はないが、さればと言って即脱原発が許される
状況にはない事は明らかです。

出来れば原発はないに超した事はないが、今だ将来のエネルギィー
政策が確定してない現状では或る程度容認せざるを得ないのでは?