日々好日

さて今日のニュースは

寵児となったアベノミクス政策の功罪

2013-03-26 09:30:12 | Weblog
安倍政権に代わり、まず経済再生優先・デフレからの脱却を最優先課題に次々と
政策を打ち出して来ました。

一連のこの政策をアベノミクスとまずマスコミが取り上げて経済再生の救いの神
とばかり祭り挙げて一躍寵児に仕立て挙げました。

経済界は素早く反応し期待感で、忽ち円安・株高・輸出増等の効果が出てきました。

此を一番喜んだのは産業界であり、経済学者達と政治家でしょう。

ただ一部経済学者は日本国債の信用度低下に注目して居るとか。

此は由々しき問題でやがてキプロス・ギリシャの二の舞にならないと誰が保証
出来るでしょうか?

また庶民は円安で物価が上がり余計生活が苦しくなる一方です。

アベノミクスでは、資金が潤沢に供給され、企業は新しい事業を興し、雇用増で
所得も倍増の筈でした。

まだ政策は開始されたばかりで一の矢の日銀の大胆な金融政策緩和が始まった
ばかりで、充分な資金の供給までには至って居ません。

それに公的資金注入所謂バラマキは始まったが、今の処目だった効果は出てません。
大型公共事業等はまだ此から始まるのだから無理無い事です。

最後の三本目の矢の成長戦略も安倍首相が画くイメージとは何処か違った方向に走って
居る様な感じがしないでもない。

全てが期待感が一人歩きして、庶民には物価高、一向に改善されない雇用問題等の
目の先の事が解決出来ていません。

今後は円安・物価高が益々進み収入の増加は期待薄です。
少々収入が増えても其れを上回る物価高は余計生活を苦しめる事にならないか?

それに消費税率の引き上げは目の前にぶら下がりだしました。

今後富裕層は益々富み、庶民の生活は苦しくなって来るでしょう。

アベノミクスは庶民にとっては余り有り難くない政策の様に思えてなりませんね。

広島高裁ドエライ事やって呉れましたね1票格差判決で

2013-03-26 08:27:06 | Weblog
昨年行われた衆院選は1票の格差が是正されない儘行われたので、無効と云う訴訟が全国の
高裁・高裁支部に二つの弁護士団グループから出されました。

これらは2011年最高裁大法廷で公職法の区割り規定は違憲であるので速やかに是正を促し
たが、国会は党利党略に走り、少しも改善されないままに昨年衆院選を敢行した事に対しての
司法界から立法府への挑戦状を叩きつけた事になります。

今回出された前年衆院選選挙無効申し立て訴訟に対し比例代表1件を含み17件の判決が出される
予定でした。

まず東京1区の選挙無効に対し東京高裁は公職法区割りは違憲で速やかに是正を望むが、選挙
無効は棄却する判決を出しました。

その後出された判決も此に倣った判決でしたが、今回広島高裁が出した、広島1区・2区の選挙
無効判決は、小選挙区の区割りは違憲と判断した上、選挙無効と云う判決を出しました。

初の無効判決で、敢えて国会の怠慢を弾劾する判決となりました。

直ちに選挙無効とするのは、混乱を招きかねないと、衆院選挙区画定審議会が改定開始してから
1年となる今年11月26日を過ぎた時点で無効とした。

大変な事です。

余りにも国会がモタモタして1票格差に及び腰になって居る事に対し、国民を代表して活を入れた
と見るべきでしょう。

尚広島県選挙管理委員会は当然上告すると見られますが、無効判決が確定しない限り選出議員は
失職する事はないそうです。

今後違憲判断が出された6件を含め最高裁大法廷が統一見解を示すものと思われます。

今回の判決は国会の怠慢に対する最後通告とか、幾ら通告しても真剣に改善に向き合わない国会
の「司法権軽視」に対する裁判所の意地と云う説が有力ですね。

広島高裁判決は「最早政治のゆがみは憲法上許されない」とするが今年11月まで無効を猶予する
「将来効判決」と云う最終手段で示した事となる。

さて此に対して受けて立つ国会どう対処するのか?

そして自民党は?安倍首相は?公明党は?