ロバート・B・パーカー/菊池光訳 1992年 ハヤカワ・ミステリ文庫版
きのうまでとは何の関係もなく。
ひさしぶりに「スペンサー・シリーズ」を読み直してる続き。11作目かな。
前作からの展開のつづきで、スペンサーの恋人スーザンはハーヴァードを卒業して、ボストンから遠い遠いサン・フランシスコに行っちゃう。
探偵の仕事のほうは、ダンサーのはしくれになった(『初秋』の)ポール・ジャコミンが持ち込んできた、その舞踏団の女性ダンサーが宗教団体に誘拐されたのを捜すっつー事件。
まあ、そんなことは主眼ぢゃなくて、スーザンが去ってしまったことのほうが、小説のなかでは重要なんでしょう。
だから、なんか事件にはうわの空ってほどでもないが身が入ってない感じでスペンサーが動いてるように見えちゃう。
とは言うものの、近所で新しいガールフレンドを見つけちゃうあたりが、デビューのころから変わってないスペンサーの才能なんだけど。
で、依頼された仕事は、簡単な人探しだと思ってたら、おなじみのギャング、ジョウ・ブロズとかも出てきて、背後は意外と複雑で、でかい悪事がからんだ事件に発展してく。誰がいちばんの悪人かわかんないややこしさ。
そんななかで、3作前である『残酷な土地』での失敗を、らしくもなくウジウジと、まだ気にかけてたりする一面をみせるスペンサー。
単にスーザンがいないからか、はたまたスーザンから電話が来たためにかえって動揺しちゃったからか、判断ミスっていうのは酷かもしれないけど、調子が悪いんだろう、事件解決にあたって最後に痛い目にあっちゃう。
私生活うまくいってないと、仕事にいい影響ないね。って、そういうテーマぢゃないか。
でも、やっぱ、このへんから、シリーズとしては、私には難しくなってきたなあと、読み返して改めて思う。
エピソード一話完結ぢゃなくなってくるからね。延々と次へ続く、あるいは次回急展開を乞うご期待、ってなってくると、ちょっと探偵ものというかハードボイルドを読むのに求めてるのとは、違ってくるんだよね、私にとっては。
きのうまでとは何の関係もなく。
ひさしぶりに「スペンサー・シリーズ」を読み直してる続き。11作目かな。
前作からの展開のつづきで、スペンサーの恋人スーザンはハーヴァードを卒業して、ボストンから遠い遠いサン・フランシスコに行っちゃう。
探偵の仕事のほうは、ダンサーのはしくれになった(『初秋』の)ポール・ジャコミンが持ち込んできた、その舞踏団の女性ダンサーが宗教団体に誘拐されたのを捜すっつー事件。
まあ、そんなことは主眼ぢゃなくて、スーザンが去ってしまったことのほうが、小説のなかでは重要なんでしょう。
だから、なんか事件にはうわの空ってほどでもないが身が入ってない感じでスペンサーが動いてるように見えちゃう。
とは言うものの、近所で新しいガールフレンドを見つけちゃうあたりが、デビューのころから変わってないスペンサーの才能なんだけど。
で、依頼された仕事は、簡単な人探しだと思ってたら、おなじみのギャング、ジョウ・ブロズとかも出てきて、背後は意外と複雑で、でかい悪事がからんだ事件に発展してく。誰がいちばんの悪人かわかんないややこしさ。
そんななかで、3作前である『残酷な土地』での失敗を、らしくもなくウジウジと、まだ気にかけてたりする一面をみせるスペンサー。
単にスーザンがいないからか、はたまたスーザンから電話が来たためにかえって動揺しちゃったからか、判断ミスっていうのは酷かもしれないけど、調子が悪いんだろう、事件解決にあたって最後に痛い目にあっちゃう。
私生活うまくいってないと、仕事にいい影響ないね。って、そういうテーマぢゃないか。
でも、やっぱ、このへんから、シリーズとしては、私には難しくなってきたなあと、読み返して改めて思う。
エピソード一話完結ぢゃなくなってくるからね。延々と次へ続く、あるいは次回急展開を乞うご期待、ってなってくると、ちょっと探偵ものというかハードボイルドを読むのに求めてるのとは、違ってくるんだよね、私にとっては。
