中沢新一 1992年 河出書房新社
こないだ読み返した『ゲーテの耳』と同時に出た、もう一冊。なので、こっちも読み返した。
二冊のどっちがどーゆーテーマでできているとか、私にはわかんないけど。
こっちのほうが少しむずかしいかな。
哲学とか歴史とか文学とか映画とかの素養がないんで、パッと入ってこないんだよね、私には。聴き慣れない言葉(単語っていうより言葉の使い方)も多いし。
なかには簡単なたとえで分かりやすいのもあるけど。たとえば、
>奇術師が(略)シルクハットから、つぎからつぎへと、品物や動物をとりだしてくるとき、彼がその場に現出させているのは、「労働という媒介なしに、無のなかからいきなり富があらわれてくる」という奇跡(擬似奇跡)のシーンである。(略)奇術師の行為は、いっさいのエネルギーの欠如した状態でなにものかの生成や消滅が起こっていることをしめす、奇妙にニヒリスティックな感動やよろこびや、ときには不気味さの感覚をあたえるのである。(123ページ)
なんてとこ読むと、ははー、手品ひとつに、そういう深い意味があったんだ、と考えさせられる。
いずれにせよ、ひさしぶりに読んでみて、面白いのは、話がピョンピョンと飛ぶんだよね、次から次へと想像もつかないジャンプをする。そのスピード感のようなものが楽しい。
I 幸福なピオニール
・トロツキー、言葉への殉教者
・想像力の孔雀はザクロス山脈をこえる
・よみがえる東方アヴァンギャルドの天使たち
II 詩的理性批判
・フィリップ、つぎの一手は?
・メカス語
・この完璧の鈴をふれ
・知られざる山口昌男
・「西欧」の発生と解体
III ヨブの問い
・幸福と科学
・マリックする世界
・宗教に未来はあるか?
・ウィルスの困惑
・秘儀のない天皇制へ
・戦争は万物の父である、か?
・戦争の顔とはらわた
IV 電脳神学
・ビートニクスにはじまる/SFの考古学へ/
・ロボットとハイデッガー/オカルティズムの近代/
・SF精神分析学/パンクの神話学/
・夢の時間/SFとナチズム/
・アインシュタインの一神教/先駆者としての聖書/
こないだ読み返した『ゲーテの耳』と同時に出た、もう一冊。なので、こっちも読み返した。
二冊のどっちがどーゆーテーマでできているとか、私にはわかんないけど。
こっちのほうが少しむずかしいかな。
哲学とか歴史とか文学とか映画とかの素養がないんで、パッと入ってこないんだよね、私には。聴き慣れない言葉(単語っていうより言葉の使い方)も多いし。
なかには簡単なたとえで分かりやすいのもあるけど。たとえば、
>奇術師が(略)シルクハットから、つぎからつぎへと、品物や動物をとりだしてくるとき、彼がその場に現出させているのは、「労働という媒介なしに、無のなかからいきなり富があらわれてくる」という奇跡(擬似奇跡)のシーンである。(略)奇術師の行為は、いっさいのエネルギーの欠如した状態でなにものかの生成や消滅が起こっていることをしめす、奇妙にニヒリスティックな感動やよろこびや、ときには不気味さの感覚をあたえるのである。(123ページ)
なんてとこ読むと、ははー、手品ひとつに、そういう深い意味があったんだ、と考えさせられる。
いずれにせよ、ひさしぶりに読んでみて、面白いのは、話がピョンピョンと飛ぶんだよね、次から次へと想像もつかないジャンプをする。そのスピード感のようなものが楽しい。
I 幸福なピオニール
・トロツキー、言葉への殉教者
・想像力の孔雀はザクロス山脈をこえる
・よみがえる東方アヴァンギャルドの天使たち
II 詩的理性批判
・フィリップ、つぎの一手は?
・メカス語
・この完璧の鈴をふれ
・知られざる山口昌男
・「西欧」の発生と解体
III ヨブの問い
・幸福と科学
・マリックする世界
・宗教に未来はあるか?
・ウィルスの困惑
・秘儀のない天皇制へ
・戦争は万物の父である、か?
・戦争の顔とはらわた
IV 電脳神学
・ビートニクスにはじまる/SFの考古学へ/
・ロボットとハイデッガー/オカルティズムの近代/
・SF精神分析学/パンクの神話学/
・夢の時間/SFとナチズム/
・アインシュタインの一神教/先駆者としての聖書/
