穂村弘・東直子・沢田康彦 平成25年4月 角川ソフィア文庫版
最近読んだ文庫本。
副題は、「一億人の短歌入門」 一億人とは大きくでたね。
内容としては、前にとりあげた「ひとりの夜を短歌と遊ぼう」と同じ。
沢田康彦氏が、知り合いをゴーインに(?)誘ったりなんかして、つくった歌会に寄せられた歌を、プロの穂村さんと東さんが評してるのがメイン。
今回、とくに、心を揺さぶられたよーな歌はなし。
代わりに気になったとこをあげると、
たとえば、日常で見つけたというか引っ掛かった言葉を何とか短歌に織り込もうとするけど、思ったように成就しないことについて、
>実際やってみるとそういうもんです。いったん言語化されたあとに短歌に直すのって難しいんですよ。固まりかけたときに、最初に最善の形でぱっと出ればいいんだけど、ちょっとずれて固まっちゃうときがあって、そうするといったん熱でそれを溶かしてってやるのが困難な作業になります。
って穂村さんのことば。
ほかにも、パッと見には日常的な出来事であっても、それをふつうぢゃない言葉で切り取って表現するタイプのひとの存在について、
>この人たちはきっと普通にできる。天然の井戸水に必ずこういう成分が含まれるみたいに、言葉にミネラルとかビタミンが絶対に入ってくる
って、穂村さんは言ってます。言われた東さんのほうは、
>天然のミネラルを「自覚」せよ、って言われてもねえ……(笑)
なんて言ってるようですけど。
才能、うらやましい。
最近読んだ文庫本。
副題は、「一億人の短歌入門」 一億人とは大きくでたね。
内容としては、前にとりあげた「ひとりの夜を短歌と遊ぼう」と同じ。
沢田康彦氏が、知り合いをゴーインに(?)誘ったりなんかして、つくった歌会に寄せられた歌を、プロの穂村さんと東さんが評してるのがメイン。
今回、とくに、心を揺さぶられたよーな歌はなし。
代わりに気になったとこをあげると、
たとえば、日常で見つけたというか引っ掛かった言葉を何とか短歌に織り込もうとするけど、思ったように成就しないことについて、
>実際やってみるとそういうもんです。いったん言語化されたあとに短歌に直すのって難しいんですよ。固まりかけたときに、最初に最善の形でぱっと出ればいいんだけど、ちょっとずれて固まっちゃうときがあって、そうするといったん熱でそれを溶かしてってやるのが困難な作業になります。
って穂村さんのことば。
ほかにも、パッと見には日常的な出来事であっても、それをふつうぢゃない言葉で切り取って表現するタイプのひとの存在について、
>この人たちはきっと普通にできる。天然の井戸水に必ずこういう成分が含まれるみたいに、言葉にミネラルとかビタミンが絶対に入ってくる
って、穂村さんは言ってます。言われた東さんのほうは、
>天然のミネラルを「自覚」せよ、って言われてもねえ……(笑)
なんて言ってるようですけど。
才能、うらやましい。
