島田雅彦 2002年 講談社
「158ポンドの結婚」が歴史作家の物語だったから、そこからのつながりで、というほどのこともないが。
島田雅彦が、歴史小説っぽいの書くって、珍しくないか?
しかも登場人物は、16世紀の宣教師だからねえ、得意の(?)色恋沙汰とかあるはずもないし。
主人公は、タイトルのとおり、歴史の教科書でも似顔絵がおなじみのザビエル。
哲学を学んでいたザビエルが、いかにして布教の熱意に駆られるようになったか、いかなる艱難辛苦を経て地球の反対側の日本までやってきたかの話。
でも、宣教師たちの純粋な神への思いとは別のところの論理が主題なんだろうな。
ヨーロッパ列強の国家にとっては植民地開拓が目的だし、ヨーロッパの商人もアジアの商人も海賊たちも交易による利潤が目的。
そういう目的のために、船は世界中を走り回ってた時代、資本は地球上のどこへでも運ばれてった、って話。
もちろん、入港する船を受け入れた側の、戦国時代の日本も、武将も商人もみんな西洋の珍しい文物が目当て。真面目な宣教師たちはあまり浮かばれない。
「158ポンドの結婚」が歴史作家の物語だったから、そこからのつながりで、というほどのこともないが。
島田雅彦が、歴史小説っぽいの書くって、珍しくないか?
しかも登場人物は、16世紀の宣教師だからねえ、得意の(?)色恋沙汰とかあるはずもないし。
主人公は、タイトルのとおり、歴史の教科書でも似顔絵がおなじみのザビエル。
哲学を学んでいたザビエルが、いかにして布教の熱意に駆られるようになったか、いかなる艱難辛苦を経て地球の反対側の日本までやってきたかの話。
でも、宣教師たちの純粋な神への思いとは別のところの論理が主題なんだろうな。
ヨーロッパ列強の国家にとっては植民地開拓が目的だし、ヨーロッパの商人もアジアの商人も海賊たちも交易による利潤が目的。
そういう目的のために、船は世界中を走り回ってた時代、資本は地球上のどこへでも運ばれてった、って話。
もちろん、入港する船を受け入れた側の、戦国時代の日本も、武将も商人もみんな西洋の珍しい文物が目当て。真面目な宣教師たちはあまり浮かばれない。
