マイケル・リチャードソン編 柴田元幸/菅原克也共訳 1990年 白水社
前回のつづき。なんで当時読もうと思ったのか分かんないけど、とにかく今まで持ってる、外国の小説ということで。
これまた、ひさしぶりに読み返してみた。
原題もそのまんま「Double/Double」で、帯にいわく「分身小説」のアンソロジー。
訳者まえがきは、もうちょっと丁寧に説明していて、
>原則として二十世紀に書かれた西洋の小説の中から、〈双子〉〈分身〉〈鏡〉〈影〉〈人造人間〉といった、いわば「一人が二人で二人が一人」の物語
を集めたって紹介してます。
ドッペルゲンガーを見ちゃった人の話とか、自分のダミーのロボットを作って代わりに生活させる男の話とか、身体の一部がくっついたままの双子の話とか、ときに幻想的で、ときに気持ちわるいところもある、いろんな短編の集まり。
ときどき意味のよくわかんないのもあるけど、一編あたりがわりと短いんで、面白くてもつまんなくても、次行こう次って感じでサクサク読んだ。
編者のあとがきに、
>アンソロジーの個性というものは、あまり知られていない作品を積極的にとりあげることはもちろん、有名な作品を意図的に外すことによっても生まれてくるものです。
とあるように、なにも定番の名作ばっかりを集めようとしたことではないことは明らかだし、まあ全部が全部、自分の趣味にあわなくても別に不思議ないんだろうなという気もする。
どうでもいいけど、今回写真を撮るため二十年以上ぶりに、書店(渋谷の大盛堂ね)でかけてくれた紙のカバーを外すまで、装幀が玖保キリコの画だなんて、まったく忘れてた。
「かれとかれ」ジョージ・D・ペインター
「影」ハンス・クリスチャン・アンデルセン
「分身」ルース・レンデル
「ゴーゴリの妻」トンマーゾ・ランドルフィ
「陳情書」ジョン・バース
「あんたはあたしじゃない」ポール・ボウルズ
「被告側の言い分」グレアム・グリーン
「ダミー」スーザン・ソンタグ
「華麗優美な船」ブライアン・W・オールディス
「二重生活」アルベルト・モラヴィア
「双子」エリック・マコーマック
「あっちの方では―アリーナ・レイエスの日記」フリオ・コルタサル
「二人で一人」アルジャーノン・ブラックウッド
「パウリーナの思い出に」アドルフォ・ビオイ=カサーレス
前回のつづき。なんで当時読もうと思ったのか分かんないけど、とにかく今まで持ってる、外国の小説ということで。
これまた、ひさしぶりに読み返してみた。
原題もそのまんま「Double/Double」で、帯にいわく「分身小説」のアンソロジー。
訳者まえがきは、もうちょっと丁寧に説明していて、
>原則として二十世紀に書かれた西洋の小説の中から、〈双子〉〈分身〉〈鏡〉〈影〉〈人造人間〉といった、いわば「一人が二人で二人が一人」の物語
を集めたって紹介してます。
ドッペルゲンガーを見ちゃった人の話とか、自分のダミーのロボットを作って代わりに生活させる男の話とか、身体の一部がくっついたままの双子の話とか、ときに幻想的で、ときに気持ちわるいところもある、いろんな短編の集まり。
ときどき意味のよくわかんないのもあるけど、一編あたりがわりと短いんで、面白くてもつまんなくても、次行こう次って感じでサクサク読んだ。
編者のあとがきに、
>アンソロジーの個性というものは、あまり知られていない作品を積極的にとりあげることはもちろん、有名な作品を意図的に外すことによっても生まれてくるものです。
とあるように、なにも定番の名作ばっかりを集めようとしたことではないことは明らかだし、まあ全部が全部、自分の趣味にあわなくても別に不思議ないんだろうなという気もする。
どうでもいいけど、今回写真を撮るため二十年以上ぶりに、書店(渋谷の大盛堂ね)でかけてくれた紙のカバーを外すまで、装幀が玖保キリコの画だなんて、まったく忘れてた。
「かれとかれ」ジョージ・D・ペインター
「影」ハンス・クリスチャン・アンデルセン
「分身」ルース・レンデル
「ゴーゴリの妻」トンマーゾ・ランドルフィ
「陳情書」ジョン・バース
「あんたはあたしじゃない」ポール・ボウルズ
「被告側の言い分」グレアム・グリーン
「ダミー」スーザン・ソンタグ
「華麗優美な船」ブライアン・W・オールディス
「二重生活」アルベルト・モラヴィア
「双子」エリック・マコーマック
「あっちの方では―アリーナ・レイエスの日記」フリオ・コルタサル
「二人で一人」アルジャーノン・ブラックウッド
「パウリーナの思い出に」アドルフォ・ビオイ=カサーレス
