H.G.ウエルズ作/橋本槇矩訳 1992年 岩波文庫版
ついこないだ、古本屋でみつけて、読んでみた文庫。
原題「THE INVISIBLE MAN A Grotesque Romance」「透明人間―グロテスクな綺譚―」は、こどものとき講談社かなんかの児童版で読んだっきり。
どんな話だっけかと思って、手にとったんだけど、むかし読んだのと同じ印象、特にむずかしいところはなかった。
透明になることを自らの身体で実現しちゃった科学者が騒動を起こす、ちょっと悲劇的なとこのある話なんだが。
訳者による巻末の解説を読んだら、この小説は「人格の分裂、二重人格の問題を扱っている。」とあり、そういうテーマのヒントは『ジーキル博士とハイド氏』などからきてるらしい。
そうかあ。最近、ちょっと、スパイダーマンの映画のシリーズなんかをテレビで観たりしたんだけど、科学者がなにか異常ともいえる能力を獲得しちゃうと、人格そのものも変わってしまうっていうのは、このへん(「透明人間」は1897年発表)から脈々とつづいてる文学的伝統なんだな、って気がした。
ついこないだ、古本屋でみつけて、読んでみた文庫。
原題「THE INVISIBLE MAN A Grotesque Romance」「透明人間―グロテスクな綺譚―」は、こどものとき講談社かなんかの児童版で読んだっきり。
どんな話だっけかと思って、手にとったんだけど、むかし読んだのと同じ印象、特にむずかしいところはなかった。
透明になることを自らの身体で実現しちゃった科学者が騒動を起こす、ちょっと悲劇的なとこのある話なんだが。
訳者による巻末の解説を読んだら、この小説は「人格の分裂、二重人格の問題を扱っている。」とあり、そういうテーマのヒントは『ジーキル博士とハイド氏』などからきてるらしい。
そうかあ。最近、ちょっと、スパイダーマンの映画のシリーズなんかをテレビで観たりしたんだけど、科学者がなにか異常ともいえる能力を獲得しちゃうと、人格そのものも変わってしまうっていうのは、このへん(「透明人間」は1897年発表)から脈々とつづいてる文学的伝統なんだな、って気がした。
