アガサ・クリスティ/能島武文訳 昭和34年 新潮文庫版
推理小説つながり。
ホームズを読んだころ、世界にはポアロという名探偵もいるらしいということで、いくつか読んだクリスティ。
結論からいうと、私にはあまりおもしろくなかったので、ぜんぶおっかけるようなまねはしなかったけど。
原題“The Mysterious Affair at Styles”は、1920年発表のクリスティのデビュー作らしい。
語り手であるヘイスティングス氏は第一次世界大戦の傷病兵で、イギリスの田舎の別荘で厄介になっていると、そこの主の老婦人が殺されてしまうという事件が起きる。
どうみたって財産目当てだろって周囲からは訝られてる新しい夫とか、遺言状の内容次第では有利不利が分かれる二人の息子(とはいっても前夫の連れ子なので血がつながっていない)とか、身内があやしいという状況なんだが。
そこへたまたま近隣にいあわせたポアロが登場する。
>この小さな灰色の細胞ですよ。『これに責任あり』です
だなんて言うんだけど、なんか発見したり思いついたときの躁状態みたいな態度は、けっこう変わってる人だと思う、この探偵さんは。
この小説の終盤では、
>神経を鎮めているだけなんですよ。この作業は、指の正確さがいるんです。指が正確になれば、頭の働きも正確になる。
とか言って、一生懸命トランプタワーを建てたりしてるし。
で、ストーリーのほうは、うろおぼえだけど、たしかダブル・ジョパディーがテーマだったような気がしつつ、実にひさしぶりに読み返した。
毒殺につかわれたストリキニーネの効き目が何故すぐ現れずに遅くなったかというところがポイントだった、あー、そうだったかと。
推理小説つながり。
ホームズを読んだころ、世界にはポアロという名探偵もいるらしいということで、いくつか読んだクリスティ。
結論からいうと、私にはあまりおもしろくなかったので、ぜんぶおっかけるようなまねはしなかったけど。
原題“The Mysterious Affair at Styles”は、1920年発表のクリスティのデビュー作らしい。
語り手であるヘイスティングス氏は第一次世界大戦の傷病兵で、イギリスの田舎の別荘で厄介になっていると、そこの主の老婦人が殺されてしまうという事件が起きる。
どうみたって財産目当てだろって周囲からは訝られてる新しい夫とか、遺言状の内容次第では有利不利が分かれる二人の息子(とはいっても前夫の連れ子なので血がつながっていない)とか、身内があやしいという状況なんだが。
そこへたまたま近隣にいあわせたポアロが登場する。
>この小さな灰色の細胞ですよ。『これに責任あり』です
だなんて言うんだけど、なんか発見したり思いついたときの躁状態みたいな態度は、けっこう変わってる人だと思う、この探偵さんは。
この小説の終盤では、
>神経を鎮めているだけなんですよ。この作業は、指の正確さがいるんです。指が正確になれば、頭の働きも正確になる。
とか言って、一生懸命トランプタワーを建てたりしてるし。
で、ストーリーのほうは、うろおぼえだけど、たしかダブル・ジョパディーがテーマだったような気がしつつ、実にひさしぶりに読み返した。
毒殺につかわれたストリキニーネの効き目が何故すぐ現れずに遅くなったかというところがポイントだった、あー、そうだったかと。