谷川浩司 2007年角川oneテーマ21(って新書)
将棋、好きである。
現役棋士のなかでは、谷川九段好きである。かっこいいから。
かっこいいというのは、将棋の内容がいいってのがひとつ。
駒が前に出てって、キレがある。鑑賞してて楽しい。
もうひとつは、対局姿勢。これは、なかなかナマで見れないんだけど、
その一瞬を垣間見るだけで、日本における他の芸事と同じように、
立ち居振る舞いがピシリと決まる師範って感じで、美しい。
さてさて、だから谷川九段の著書が出たっていうんで、買って読んだんだけど。
残念ながら、この本は、ちょっと期待はずれだった。
たぶんゴーストライターの企画と筆によるものだと思う。
谷川九段の将棋に関する考え方とか、すごくいいこと書いてあるんだけど、
盛り上がってくると、そこで、ちょっと唐突な感じで、
「ビジネスの場合で考えてみよう」とか
「これは教育についてもいえると思う」とか
ってフレーズが出てきちゃう。なんか、そのへんが、
ある特定分野のトップの考え方を披露するから、ビジネスに活かしてください、
みたいなサラリーマン向けの本のつくりになってるような気がする。
特殊な分野の特殊な人の話を淡々と描いて、
そこから何を読み取るかは、読者の自由だと思うんだけどなー。
そういう理解できない人には理解できない、みたいな方が、
むしろ内容に凄味があって、いいと思うんだけど。
将棋、好きである。
現役棋士のなかでは、谷川九段好きである。かっこいいから。
かっこいいというのは、将棋の内容がいいってのがひとつ。
駒が前に出てって、キレがある。鑑賞してて楽しい。
もうひとつは、対局姿勢。これは、なかなかナマで見れないんだけど、
その一瞬を垣間見るだけで、日本における他の芸事と同じように、
立ち居振る舞いがピシリと決まる師範って感じで、美しい。
さてさて、だから谷川九段の著書が出たっていうんで、買って読んだんだけど。
残念ながら、この本は、ちょっと期待はずれだった。
たぶんゴーストライターの企画と筆によるものだと思う。
谷川九段の将棋に関する考え方とか、すごくいいこと書いてあるんだけど、
盛り上がってくると、そこで、ちょっと唐突な感じで、
「ビジネスの場合で考えてみよう」とか
「これは教育についてもいえると思う」とか
ってフレーズが出てきちゃう。なんか、そのへんが、
ある特定分野のトップの考え方を披露するから、ビジネスに活かしてください、
みたいなサラリーマン向けの本のつくりになってるような気がする。
特殊な分野の特殊な人の話を淡々と描いて、
そこから何を読み取るかは、読者の自由だと思うんだけどなー。
そういう理解できない人には理解できない、みたいな方が、
むしろ内容に凄味があって、いいと思うんだけど。