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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

選挙制度

2009-02-04 20:30:04 | 読んだ本
サブタイトルは「民主主義再生のために」
小林良彰 平成6年丸善ライブラリー

昨日の続き、受験とかの話が出たんで、学生んときしてたこととか。
これは、卒業後に出たものだけど、まあこういうものを読んでました。

この本は1994年の政治関連法案の成立により、日本の衆議院選挙が小選挙区に変わるという、歴史的転換点を迎えたタイミングで、選挙制度について書かれています。
選挙制度の分類と、各国の制度の紹介・比較に紙幅が割かれていますが、後半の選挙制度の問題点と改革、提言こそがテーマといえるでしょう。
どのような制度が、(政治家にとってではなく、)有権者にとってプラスなのかという視点で考えることの重要性が語られています。
具体的な選挙制度については、「定数自動決定式比例代表制」が提案されています。選挙区ごとの定数をあらかじめ決めるのではなく、選挙区ごとの得票に応じて、各選挙区に議席数を配分します。これなら、人口だけからみた一票の格差ではなく、投票数の多いところから議員がそれなりの数で選出されるという形で、格差が是正されるので、投票する有権者にもモチベーションが与えられます。賛成!

いつも思うのですが、頭のイイひとの書いたものというのは、論旨が明快なので、読みやすいです。こっちまで頭よくなったような錯覚を起こさせられます。



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