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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

悲しいことばっかり

2013-05-03 15:34:17 | 忌野清志郎
RCサクセション 2013年5月3日 ユニバーサルミュージック
サブタイトルが「RCサクセション オフィシャル・ブートレグ」って、なんだ、そりゃ。
「この作品は、40年以上前のカセットテープをマスターとしており、新たにレストアとデジタルマスタリングを施しておりますが、マスターテープに起因するノイズの混入や、ステレオとモノラルの混在といった、聞きづらい箇所がございます。何卒ご了承下さい。」とパッケージに書いてある。
中途半端なもんだったら、そんなものまで持ち出してまだキヨシローの名前で商売するか、って言うところなんだけど、初期のRCのライブが世の中に形として出て残るというのは、いいことだと思う。
それに録音されてるのは、1972年から73年にかけてのライブ、私がRCを知るはるか前なので、私のような若輩者が口を挟む余地はない。
初期のRCなので、メンバーは忌野清志郎・林小和生・破廉ケンチ。
そういえば、私が観にいきだしたころでも、会場でこっそり録音してたひとはいたなあ。みんなずっと立ってるんで、椅子の上に置いてんだよね、レコーダー。体育館的会場のアリーナ席で、うしろの通路からそれ見えちゃってて、警備まわってきたときに没収されてんの見たことあるが。
時代が下って、レコード会社と揉めたかなんかしたとき(移籍直前?)、ライブで「みんな録音していいぞ!かまわない!」ってアーティスト公認(?)された時期もあったらしいけど。
さて、今日はいま一回ひととおり聴いたところ。21曲78分35秒の大作である。
(関係ないが、CDの録音可能時間は74分で、それは「カラヤンの“第九”にあわせた」って説があったよね。)
どれがいいとかなんとか、まだ言えない状態。(ちょっと3人のRCの出してる(濃い?)音に圧倒されてるところもある。)
はじめて聴いたものより、前から好きだった、「ぼくとあの娘」とか「ぼくの家の前の道を今朝も小学生が通います」とかが改めていい。
ああ、あと「お墓」。この「お墓」はいい。
01.黄色いお月様
02.ぼくの情婦
03.愛してくれるなら
04.マイホーム
05.弱い僕だから
06.ぼくとあの娘
07.あそび
08.悲しいことばっかり
09.ぼくの家の前の道を今朝も小学生が通います
10.もしも僕が偉くなったら
11.仕事なので
12.わるいディレクター
13.ベイビーもう泣かないで
14.九月になったのに
15.お墓
16.ガラクタ
17.君にさようなら
18.ベルおいで
19.一日
20.夢を見た
21.マリコ


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生卵

2013-05-02 20:53:17 | 忌野清志郎
ロックン・ロール研究所編 1995年 河出書房新社
これはー、なんだろう?w
サブタイトルは「忌野清志郎画報」。
たしかに、なかは、画や写真もいっぱいあるけど。
ボリューム的には、多いのは、インタビュー(1979年から1994年まで?)と、「俺が代 年報『一旗』完全縮刷版」っていう新聞仕様の半生記。
あとは、親しいひとからの寄稿もいくつか。
表紙は、のちに有名になった(なったよね?)自画像だ、油絵の。
御本人は「ぼくが描いているのは油絵ではありません。油絵の具を使って描く絵です。」なんて言いますが。
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PLEASE

2013-05-01 21:59:43 | 忌野清志郎
RCサクセション オリジナルは1980年キティレコード 私の今持ってるのは1990年のCD
さあ、でっかい音でRCでも聴くかな。
これは、イイ曲(代表的ともいえる曲?)いっぱい入った、中期(?誰が決めたわけでもないが)のサクセションのらしさ一杯の名盤である。
“バリバリの大ヒットナンバー”「トランジスタ・ラジオ」はメジャーだからいいとして、「いい事ばかりはありゃしない」とか「たとえばこんなラブ・ソング」とか渋いとこが(ライブでやられると聞き入っちゃうとこが)入ってる。
それとねー、「Sweet Soul Music」! ただこれはライブのほうが断然いいけどね。ライブのほうが、ちょっとスピードが速くて、ガッタガッタいってる感がある。
あと、私の好きなのは、「モーニング・コールをよろしく」。RCを聴きはじめたころは、どうしてもドカドカいってるのが好きだったから、なんかかったるいなあなんて正直思ってたんだけど、これはいいよ。君の声で 目を覚ませば 一日が 恋の気分さとかあまり甘い声じゃだめさ 夢の続きに なるからなんてのが、切々とせまってくるのが、わかりはじめたのはトシいってからだねえ、私。
で、なんといっても、今日これ聴いてんのは、「あきれて物も言えない」をかけたかったから。
この曲をはじめて聴いたときは、ぶっ飛んだね。すげえパワフル、好きだとか嫌いだとかヘショヘショいってるだけぢゃなくて、音楽ってこんなことも歌えるんだ、って蒙を啓かされた曲だ。
どっかのヤマ師が オレが死んでるって 言ったってさ
よく言うぜ あの野郎 よく言うぜ
あきれて物も言えない
って、すごいよ、このうたは。
聞くところによると、これは廃盤の憂き目にあったか、「干された」状態にあった、不遇時代のキヨシローを指して、泉谷しげるが「あいつはもうだめだ、死んでる」って言ったことに抗議したとっからできた曲らしい。なので、ライブでは「ビ○コのヤマ師が~」って歌ってたって話もある。
ま、いずれにせよ、雷に打たれたようにRCを好きになった私を、さらにそのあとグイグイと引っ張りこんでった、そんなタイミングと心持ちで触れたんだよな、これには。

↑このアルバムのジャケット、好き。やっぱLPのサイズぢゃないと、この良さは実感できないような気がするけど。

↑いま思い出した、アルバムタイトルの意味は「Please, play it loud」だった。
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