寺社を歩くシリーズも、京都、奈良、江戸と来て、今回、鎌倉盤が出た(江戸版は、未読)。
元住民で、相当鎌倉の寺社には、相当行っているつもりだが、それでも、本書で取り上げられている寺社の内、行ったことがあるのは、半分ぐらいか。
本シリーズのいいところは、寺社巡りをしている人の目線を維持しながら、いろんなエピソードをさりげなく織り込んでくれているところだ。
本書を片手に、街を歩けば、味わいが増すこと、間違いなし。
鎌倉の住民であったのは、40年以上前だからずいぶん変わっているところもある。
例えば、極楽寺の忍性のお墓を再訪した時、見つからなかった話はしたが、今は、4/8のみ公開だそうだ。昔は、いつでも訪れることができたのだが。
八幡宮の旗上弁財天社も記憶がなかったのだが、昭和55年の再建であったことを知った。
大船の観音様の由来も、初めて知った。昭和4年に着手されたが、戦争で、中断。完成したのは、昭和35年だったという。当時の観音様が新しく見えたわけだ。その後、昭和56年に大船観音寺ができたという。
私の出身小学校の近くにも、寺社があることを知ったし(子供時代に興味のなかったことは、やむを得ないところ)、他にも、結構大きなお寺で行けていないところがあることを知った。
天気のいい日、本書を片手に、また鎌倉をぶらぶらしたい。
地区毎に書かれているので、散歩用にぴったりだ。